登山初心者のために必需品となる持ち物をリストアップして紹介します。春夏秋冬と全ての季節に必要なものと季節ごとに必要になる持ち物の選び方や使い方をそれぞれ解説!初心者のうちから荷物や服装をこだわるよりもまずは必需品を揃えて登山の楽しさを味わってみましょう!

はじめに

登山に必需品の持ち物をリストアップ!

登山に必需品となる持ち物をリストアップしてその役割や選び方を解説します。初心者はまず重要な3つの必需品であるザック・登山靴・レインウェアを揃えることから始めましょう。そこから整備された登山道を選び、山を登る楽しさを味わってみてください。他の持ち物は少しずつ自分に合ったアイテムを揃えていくようにしましょう。

登山服装の基本も

登山に出掛ける場合に基本となる服装があります。服装選びのコツや着こなし方を解説しますので、しっかりとコツを押さえておきましょう。最後には基本となる服装と荷物をリストアップしていますので忘れ物しないようにチェックしてから出掛けてみてください。

春夏秋冬共通と季節ごとの持ち物

春夏秋冬、全ての季節に共通する持ち物と春夏・秋冬と季節ごとに必要になる持ち物をそれぞれ分けて紹介します。初心者のうちは手持ちのものを必需品に代用してみてはいかがでしょうか?経験とともに軽量のこだわりアイテムを選んで行ってください。荷物をたくさん詰め込むよりはまず登山の楽しさを気軽に味わってみましょう!

初心者必見!登山服装の基本

レイヤード

(画像=bySimon,暮らし~のより引用)

登山の服装は快適さだけでなく身を守ることにもつながります。肌着には汗を吸いやすく、乾きやすい化繊素材のシャツを選びましょう。その上からミドルレイヤーとなる長袖シャツを着用し、行動着としてください。休憩するときにはサッと上から羽織れるマウンテンパーカーやインナーダウンを着ましょう。そのときどきに合わせて快適な温度になるように脱いだり着たりとこまめに調節してください。

素肌の露出は避ける

真夏でもできる限り素肌を露出するような服装は避けましょう。半袖シャツを選んだとしてもアームカバーやスパッツを履くようにしましょう。汗が素肌に残りにくいことも気持ちがよく、快適な登山になる効果もあります。さらに紫外線対策にもなりいいことずくめです。不要になったらザックに括り付けておくと荷物の邪魔にもなりません。

服装もリスト化しておこう

基本的な服装も慣れるまでは荷物と同様にスマホやノートにリスト化して忘れないようにしましょう。サングラスやグローブ類など忘れると困るアイテム類も多いので作成したリストをしっかりとチェックしておいてください。

登山春夏秋冬共通の持ち物1:ザック

登山にザックは必需品!

登山用ザックはタウンユースのものよりも荷物収納や背負い心地をよくするためにさまざまな工夫が施されています。例えば長時間ザックを背負っても疲れにくいようにザックと背中の接触面がメッシュ生地にクッション性が保たれたり、ウエスト・チェストコードで負荷を分散したりと荷物を背負って歩いても疲れにくい性能が保たれています。他にも荷物をパッキングしやすいように荷室が分割されたりなどの工夫が随所に見られます。

日程で容量を選ぼう

ザックの容量は登山の日程で選びましょう。当然のことですが、大きい容量だとたくさん荷物を持っていけますが、軽量性は失われてしまいます。初心者が初めてザックを選ぶときは色々入るからと大型のものを買わずに、日帰り登山を想定して30リットル程度のものを選ぶようにしてください。

登山春夏秋冬共通の持ち物2:登山靴

登山靴で快適なトレッキングを

整備された登山道やハイキングなら履き慣れた靴でもこなせるかもしれませんが、一般的な登山道に挑戦する場合は初心者こそ自分に合った登山靴を選ぶと快適な登山を楽しめます。登山靴は防水性やソールが分厚く歩行時の衝撃を和らげる機能があります。

登山靴の役割

登山道には岩場があったり、沢や急な雨などさまざまな状況が当たり前のように訪れます。登山靴はそんなタフな状況から地面に唯一接している足を保護する役割があります。自然の中で転倒したり、靴の中に水が染みて豆ができやすい状況を未然に防ぎ、歩行困難なトラブルに陥る可能性を低下させてくれます。普通の靴と比べると重くなりますが、自分の足や登山の目的に応じて軽量化されたタイプを選んでみてもよいでしょう。

登山春夏秋冬共通の持ち物3:レインウェア

レインウェアで雨に備える

山の天気は非常に不安定です。晴れていたと思ったら急な雨や霧になってしまいます。登山をする際はしっかりとした防水性を持ちながら蒸れにくい通気性のあるレインウェアを準備しましょう。春から夏に掛けてでも直に肌を濡らして長時間過ごすと低体温症になる危険性があります。そんなときでもしっかりとしたレインウェアを持っていると、いざというときでも対応できるので大きな安心感を得られます。

登山用を選ぶ

普段使いのビニールカッパは一時しのぎにはなりますが、登山で長時間雨に当たったときには体調不良を招くおそれがあります。メーカーごとにゴアテックスをはじめとしたさまざまな素材を使用したレインウェアが販売されていますので試着した上で自分にぴったりなレインウェアを選びましょう。

登山春夏秋冬共通の持ち物4:水筒

水筒は必需品

水分補給は登山に限らずアウトドアで必ず考えなければなりません。特に人里離れた登山の場合は現地で飲み水を確保できないこともありますので、余裕をもって十分な量の水を確保できる容量の水筒や本数を準備しましょう。初心者が始めて登るときはペットボトルなどを複数持って行ってみてください。

水筒量の目安

必要量の水分は計算できます。その計算式は(自分の体重+荷物の重量)×5g×行動時間となります。例えば体重60キロの人が20キロの荷物を持って6時間の行動を予定するとすれば(80+20)×5g×6時間で3リットルの水分が必要です。荷物の点数を減らそうと大きなペットボトルや水筒を準備すると持ちにくくなりますので、1リットルの水筒2本と500ミリの水筒2本を持って行くなど分散させるようにすることをおすすめします。

登山春夏秋冬共通の持ち物5:ライト

山は日が落ちるのが早い

日帰り登山の場合でも行動時間によっては暗くなったり、足元が見えにくくなる場合がありますのでライトを携帯しておきましょう。ペンライト型やヘッドライト型などいろいろなタイプがありますが、登山に使う場合はヘッドライト型が両手を塞ぐことなくおすすめします。

調光できるものがおすすめ

テントや山小屋に必要な光量と夜道を歩くのに必要な光量は異なります。状況によって明るさを調整できるタイプのものを選びましょう。他にも軽量・コンパクトなものかバッテリー式か電池式なのかと選ぶときにチェックしておきたいポイントはたくさんあります。

登山春夏秋冬共通の持ち物6:登山地図

マップアプリがおすすめ

一昔前まではアウトドアでGPS端末でマップを使用を考えるのは上級者に限られていました。今ではスマホアプリで非常に安く取り入れることが可能です。いつも持っているスマホにダウンロードしておくだけで正確性の高い登山地図をスマホのGPSと併せて使用できます。山は電波が入らないことが多いため、機内モードにして電池の消耗を防ぎながら登山地図を使いましょう。

ペーパーベースも持っておこう

スマホアプリだけでも十分な登山地図を用意できますが、万が一のときに備えてペーパーベースの登山地図も用意しておきましょう。軽量で嵩張るものではありませんのでザックに備えておいてください。万が一地図を見たいときにスマホのバッテリーが切れてしまうと、現在地の確認ができずに遭難のリスクが高まってしまいます。また、事前に登山道の最新情報を知っておくとともに地図の読み方も覚えておきましょう。

ガイドブックは避けて

旅行ガイドブックの地図を登山地図代わりにして山歩きするのは避けてください。詳細な登山道や最新の情報を知るのには向きません。ガイドブックを使うのに役立つのは事前に情報を押さえておく場面です。ガイドブックで行きたい場所や登山道の分岐点や目標となる地点などをチェックし、登山地図にポイントを書き写しておきましょう。

登山春夏秋冬共通の持ち物7:コンパス

正しい方角で安全登山

整備された登山道は分岐点ごとに道標が設置されており迷う可能性は限りなく低くなっています。ですが、人気の登山道だとしてもポピュラーではない玄人だけが知っているような林道や作業道などもあります。そんなときには安易に進むのではなく、コンパスと地図で現在地を把握して正しい方角の道を選びましょう。

コンパスの使い方

コンパスを使うには主に2つの使い方があります。体の正面に水平に持ち、進行方向に向かって立ちコンパスを構えたままリングをまわし、針と矢印を重ねてからリング上の数値を読み取ります。これで現在の方角を読み取れます。もう一つは視界の開けた場所で特徴となる山頂や目印を基準にし、その目印の方位をコンパスで調べてから地図を北の方面に向けて安定した場所に置きます。地図上の目印からコンパスの方位に合わせて線を引くと現在地を確認できます。

登山春夏秋冬共通の持ち物8:タオル・救急セット

救急セットは取り出しやすいところに

バンドエイドや消毒液、軟膏など応急処置ができる救急セットは山登りの必需品です。あらかじめ必要なものがケースに入っている軽量タイプの応急セットにカラビナが付いているタイプなら、ザックの取り出しやすい場所にぶら下げておくと安心感が高まります。ですが、いざという時に薬の在庫が無い。ということが無いように、山行きの度に必要なものが欠けていないかのリストアップを忘れないようにしてください。

タオルを忘れずに

汗をぬぐったり、沢で濡れたりしたときにすぐに乾く速乾タイプのタオルがあると役立ちます。軽量・コンパクトな速乾タオルは荷物に加えても嵩張らないのでおすすめです。当たり前の用途以外にも万が一怪我をしたときに包帯代わりにもなります。日帰りなら1枚、宿泊日程の登山なら複数枚持って行きましょう。

登山春夏秋冬共通の持ち物9:行動食

エナジーバー

行動食としてすぐに食べられるエナジーバーをいくつか持って行きましょう。登山はカロリー消費も激しいのでエネルギーが足りなくなると動けなくなります。糖質だけでなくドライフルーツが入っているビタミンも補給できるタイプがおすすめです。他にもゼリータイプやジェルタイプの行動食も軽量でカロリーがほきゅうできますので好みの味をリストアップしてアウターやザックに入れておきましょう。

簡単!フリーズドライ食

お湯を注ぐだけで美味しい食事を摂れるフリーズドライ食品は登山を楽しくさせる存在です。味噌汁だけでなくご飯やパスタなどさまざまな種類の食事を軽量コンパクトに持ち運べます。美味しい食事は疲れた体に強いモチベーションを与えてくれる存在です。野菜のフリーズドライ食品も簡単な食事の栄養バランスを整えることにもつながります。

登山春夏の必需品1:虫除け

虫除けは必需品

スプレータイプの虫除けは春夏登山の必需品です。他にも身に着けるタイプの虫除けリングなども効果を見込めます。しかしスプレーしただけでは完全に虫を避けることはできません、刺されたときのために虫刺され薬も救急セットに加えておくことがおすすめです。

服装にも注意!

虫除けスプレー以外にも服装に気をつけましょう。気温が高くなり肌を露出してしまいがちですが、登山においてはなるべく肌を出さないように長袖、長ズボンにしっかりと靴下を履くなど服装に注意してなるべく素肌を出さないようにしてください。半袖・半ズボンを履く場合はアームカバーやタイツを着用するなど服装を組み合わせてみましょう。

登山春夏の必需品2:ポイズンリムーバー

春夏は虫・ヘビが多い

春夏は気候もよく登山に挑戦しやすい季節となりますが、自然に生きる動物や虫も活発に動き回る時期となります。スズメバチやブユ以外にもヘビやヤマビルに遭遇する確率も高くなります。まずは噛まれないように行動することと、肌をなるべく露出させないような服装を心掛けましょう。

ポイズンリムーバーの使い方

ポイズンリムーバーは普通に生活している分には滅多に使うことはありません。ポイズンリムーバーは正しく使えば虫に噛まれたあとの症状を軽くできます。ポイズンリムーバーごとに使用法は異なりますが、基本的にはポイズンリムーバーを患部に垂直に当ててピストンが止まるまで引き下げます。しばらくその状態で置いてから元の状態に戻すことを2~3回繰り返します。その後は患部を洗い流してから抗ヒスタミン剤を塗り冷やしましょう。下山後はなるべく早く医療機関を受診してください。

登山秋冬の必需品1:ダウンウェア

ダウンウェアの選び方

ダウンウェアは化繊と羽毛を使ったタイプの2種類に大きく分けられます。化繊は濡れても保温性が低下しにくい特徴がありますが、嵩張りやすい性質があります。ダウンは濡れると一気に保温性が低下しますが、軽量コンパクトに収納ができます。基本的にダウンウェアは保温性を高めるために着るもので汗をかく行動着としては向きません。休憩として立ち止まったときや気温が下がる夜に着用する服装として状況や目的に合った選び方をしましょう。

春夏はインナーダウンを

ダウンウェアが必要ないと考えられる春夏も嵩張らないインナーダウンを荷物にリストアップしておきましょう。ふと立ち止まったときやテント泊の場合は寒さが体力を奪うことにつながります。安価なものでもインナーダウンをひとつ持っておくとお守りとなるので軽量なインナーダウンを持っておきましょう。

登山秋冬の必需品2:アイゼン

アイゼンの役割

アイゼンは凍結した雪道を安全にあるくための道具となります。冬に限らず一年中雪が残る山に登る場合は最低限軽アイゼンと呼ばれる4本・6本爪のものを準備しておきましょう。本格的な雪山登山場合は10本以上の爪が付いたアイゼンを持ち物リストに入れておきましょう。

アイゼン装着のコツ

アイゼンを装着するときはタイプに関わらず靴とアイゼンに隙間ができないようにしっかりと固定しましょう。隙間があるとそこへ雪が詰まります。他にも装着して歩いたときには時々ストックなどで雪を叩き落とすようにすると大量の雪が残ったままになることが防げます。そして使用後にはしっかりと乾燥させてオイルを塗り込むと言ったメンテナンスを怠らないようにしてください。

登山秋冬の必需品3:ゲーター

雪山では忘れずに

ゲーターは服装にもよりますが雪山ではあると防寒や雪が靴とズボンの間に入ることを防ぐ役割があります。また雪山では常に手袋をしていますので装着するためのジッパーかベルクロを選ぶ際、初心者はベルクロのものを選ぶようにするとスムースに着脱できておすすめです。

目的で素材やタイプを使い分け

ゲイターは冬山ばかりでなく沢や小石など山のさまざまな障害物から足を保護します。季節や目的によって素材や長さを使い分けると快適な登山につながります。日帰り登山ならショートタイプのものから試してみてもいいかもしれません。

まとめ

登山の持ち物リストで快適登山を!

(画像=StockSnap,暮らし~のより引用)

登山は最低限の装備で自然の中を散策します。持ち物は必需品のみを軽量にまとめておくことで疲れにくい快適な登山を楽しめます。日帰り登山であれば着替えなどは詰め込まずに着用していくようにしましょう。重要な必需品となるザック・登山靴・レインウェアは実物を手に取り試着してから購入することをおすすめします。初心者はまず整備された登山道をザック・登山靴・レインウェアを揃えて挑戦しましょう。徐々にコース難易度を上げ、それにともなって装備も整えていくとコストを分散できます。一気に揃えるのではなく必要な持ち物を少しずつ集めていきましょう。全ての必需品を揃えて使いこなせる頃にはもう初心者ではありません!

登山が気になる方はこちらもチェック!

当サイトでは登山初心者のための持ち物ガイド!春夏秋冬別に欠かせない必需品をご紹介!以外にも登山に関する記事をたくさん掲載しています。気になる方はチェックしてみてください!

文・さくらドッグ/提供元・暮らし~の

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