年商3兆円を誇ると一部報道があるファストファッションブランド「シーイン(SHEIN)」が、11月13日に原宿キャットストリートに常設店舗をオープンする。店舗は2層で201平方メートル。営業時間は11時から19時までで、住所は渋谷区神宮前4-25-91。10月22日には、大阪・心斎橋にポップアップショップ(1月27日までオープン)をオープンしたばかりだが、いよいよポップアップではない常設店を原宿にオープンというのだから、日本戦略は本格化している。この常設店では販売は行わず、買いたい商品は展示アイテムのQRコードを読み込んでECサイトで購入する。フィッティングルーム3部屋やフォトブース、「シーイン」ガチャといったスペースがあるが、D2Cビジネスにおけるいわゆる「ショールーム」である。大阪・心斎橋のポップアップショップはオープン当日に4000人以上が行列をつくり、翌日も6000人が並んだと言われるが、ヴェールに包まれた「シーイン」がそのヴェールを1枚1枚脱いでいる感じがする。

「オールド・ネイビー(OLD NAVY)」や「フォーエバー21(FOREVER21)」が日本撤退を余儀なくされたように、安くてもそれなりのクオリティが確保されないと日本の消費者は納得しない。そうした日本水準に「シーイン」が合致することができるのかどうか、このキャットストリート店はそれを見極めることのできる試金石になりそうだ。私見だが、年商3兆円の超人気ブランドにしてはこの原宿常設店はちょっと狭すぎるように感じるが、それだけ慎重ということだろうか。

文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO

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