レンタカーだけの移動に依存しない観光の促進に取り組んできた沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、プロモーションに一定の成果を得ている。コロナ禍の影響でレンタカー各社が減車したことなどで、旅行を計画しても「レンタカーが全く予約できない」との声が相次いだ事態への対応策。若者世代の車離れが沖縄への旅行意欲の低下を招いているといった課題にも直面し、レンタカーなしの旅を誘導していた。

 プロモーションでは、OCVB公式サイト内にレンタカーなしで沖縄旅を楽しむ特集ページを開設。手荷物を当日にホテルまで配送してくれる手ぶら観光サービス、ゆいレール(モノレール)や路線バス・定期観光バス、タクシー活用術に加え、レンタサイクルの利用なども紹介している。21年10月から公開し、22年1月から9月までのページ閲覧数は約12万8000回(訪問者約11万3000人)となった。

 閲覧したのは20~40代が95%以上、女性が8割以上を占める。運転免許を持っていない若年層や免許はあるが運転に不安がある女性層などに多くアピールできたとしている。

 コンテンツの1つであるレンタカーなしでお得な特典を利用できる限定宿泊プランの予約総流通額は3.6億円と観光消費額の向上に大きく貢献した。この金額は宿泊プラン予約のみの計上であるため、移動交通費、食費、土産物購入などの追加消費額を考えると、大きなインパクトを生み出せた可能性があると評価している。

 また、この特集をきっかけに公式サイトを訪れる新規ユーザーの獲得につながった。今年9月末時点の新規ユーザーは全体の86.3%に上り、再訪者を大きく上回った。

提供元・トラベルジャーナル

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