汎用性が広い米粉麺

小麦粉の代替需要だけじゃない!米粉麺の人気が高まっている事情
(画像=グルテンフリーヌードルシリーズのそうめんは、カッペリーニ(ごく細いパスタ)の代わりに使った冷製メニューにも最適。写真提供/小林生麺,『DCSオンライン』より 引用)

お勧めの食べ方を聞いたところ、例えば「ケールパスタ」は蕎麦のように茹でてからつけ汁で食べると豊かな青い風味を楽しむことができ、「グルテンフリーヌードル白米シリーズ」なら、茹でてから炒めると独特の食感が活きて美味しいという。

 米粉麺は汎用性が高く、同社でも縮れ麺、うどん、スパゲッティー、フェトチーネ、焼きそば、そうめん、ストレートラーメンなど麺の形状も様々。「各メーカーによって特徴が違うため、麺に合う食べ方をしてほしい」と話した。

 また興味深いのが、OEM(相手先ブランド名製造)で作ることができる米粉麺だ。例えばプロテイン入りやコオロギ粉末入り、野菜の粉末を練りこんだものなど注文は多岐に渡るという。そのほか虹色や真っ青な米粉麺といった色彩で遊ぶことも可能で、麺料理による表現の幅が広がりそうだ。中でも最近は、大豆やひよこ豆の粉末を練り込むなど、より栄養価の高い麺の注文が増加しているという。

小麦粉の代替需要だけじゃない!米粉麺の人気が高まっている事情
(画像=「無添加」シリーズのスパゲッティーで筆者が作ったペペロンチーノ。ムチっと歯に感じる弾力が、アルデンテのロングパスタのよう。さらに小麦粉のパスタよりもむっちりとした食感が長時間持続すると感じた,『DCSオンライン』より 引用)

 今年6月、農林水産省は輸入食材を取り扱う飲食店などを支援するため、最大2億円の補助金を交付する「輸入小麦等食品原材料価格高騰対策事業」をスタートさせた(第2回公募は10月14日で締め切り済み)。これは“輸入小麦を国産小麦や米粉といった代替食材で新商品を開発する”といったケースに対しての補助金。こうした施作からも、この秋以降、飲食店における米粉料理、米粉麺料理は増加することが予想される。

提供元・DCSオンライン

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