100円ショップのセリアは10月31日、2023年3月期の連結営業利益予想を25億円引き下げ、前期比28.3%減の150億円とした。急速な円安進行で、海外生産している商品の原価率が期初の想定を上回る。

連結売上高予想は2.8%増の2140億円と、従来予想を28億円下回る見通し。前年の巣ごもり需要の反動で、売上が伸び悩む。

同日発表した22年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1.0%増の1044億円、営業利益が23.5%減の80億円、純利益は24.2%減の54億円だった。

期間中に直営57店舗を新設(閉鎖は直営19店舗、フランチャイズ2店舗)した効果で、売上高は前年同期を上回ったものの、直営既存店ベースでは3.5%の減収と苦戦した。円安と原材料価格の高騰により、原価率は57.6%と0.9ポイント上昇した。

提供元・DCSオンライン

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