老後資金に必要とされる「2,000万円」問題、そして10月末には、厚生労働省が「国民年金」の納付期間を5年も延長して65歳までにする、という議論をはじめると明らかにした。現在の保険料を元に換算すると100万円近い増額になり、今後さらに国民年金の額が上がったときには、それ以上の負担増が予想される。他にも「第3号被保険者(会社員や公務員の配偶者)の廃止」の動きも報じられているなど年金の改悪が進む中で、みんなはどう老後資金を貯めているのだろうか。現状の老後資金に関する調査が行われた。

老後資金、貯め方1位は「預貯金」

「老後資金」どうやって貯めている? 2位「貯めてない」1位は?【コのほけん!調べ】
(画像=財形貯蓄制度など、勤め先の企業による資産形成も(「コのほけん!編集部 調べ」調べ)、『オトナライフ』より引用)

インターネット上で「老後資金の貯め方に関するアンケート調査」を行ったのは、オンライン保険代理店「コのほけん!」を運営するSasuke Financial Lab株式会社だ。「公的年金保険制度以外の方法で老後資金を貯めていますか?」という質問に対する、回答結果は以下の通りだ。

もっとも多かったのが「預貯金」で31.3%となった。スタンダードな貯蓄方法だが、利息は高くないため“増やす”ことは目的としていない。2番目に多かったのは「貯めていない」で25.9%だった。先の将来に対する楽観的なようすとも受け取れるが、傾向貯蓄に回すほどの資産がないという人も多いだろう。さらに、その下には「株式投資」「個人年金保険」が14%、「投資信託」が13.6%、「つみたてNISA」が12.8%、「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」が10.3%などと続いた。では、貯めている人の場合は何歳くらいからどれくらいの額を老後資金としているのだろうか。

「毎月の金額は決められない」という人も多数

「老後資金」どうやって貯めている? 2位「貯めてない」1位は?【コのほけん!調べ】
(画像=「20代から」が最多で22.2%となった(「コのほけん!編集部 調べ」調べ)、『オトナライフ』より引用)

「いつから老後資金を貯めはじめますか(貯めはじめましたか)?」という質問では、「20代から」が最多で22.2%となった。続いて「30代から」が16.0%、そして「40代から」の14.8%をあわせると、約4割が30代までに、半数以上の人が40代までに老後資金を貯めはじめようとしている(もしくは貯めはじめている)ことがわかる。

アンケートからは、必ずしも安定的に貯蓄できるわけではない現実も垣間見えた。

「老後資金」どうやって貯めている? 2位「貯めてない」1位は?【コのほけん!調べ】
(画像=5,000円未満でも、まずはコツコツ貯めていくことが大切だ(「コのほけん!編集部 調べ」調べ)、『オトナライフ』より引用)

すでに、老後資金を貯めはじめている人に対する「月どのくらいの金額を老後資金として貯めることにあてていますか?」という質問では、40.9%の人が1カ月あたり3万円未満の金額を、毎月一定額コツコツ貯めているようだ。一方で「その時々で金額が異なる」と回答した人も21.1%にのぼる。とくに30〜40代に多い子育て世帯などは、教育費などまとまった出費が重なることもあると思われ、投資に回してばかりもいられない。なかなか数万単位の貯金、もしくは資産形成を続けることは難しいが、将来の生活のためにコツコツ続けることが重要だ。

出典元:【2022年10月実施】老後資金の貯め方に関するアンケート調査【コのほけん!】

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

【関連記事】
ドコモの「ahamo」がユーザー総取り! プラン乗り換え意向調査で見えた驚愕の真実
【Amazon】注文した商品が届かないときの対処法を解説!
COSTCO(コストコ)の会員はどれが一番お得? 種類によっては損する可能性も
コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?
PayPay(ペイペイ)に微妙に余っている残高を使い切るにはどうすればいいの!?