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月山八合目・弥陀ヶ原湿原の巡り方
月山八合目・弥陀ヶ原湿原は高山植物の宝庫
月山八合目・弥陀ヶ原湿原の巡り方
60分コース、90分コース、120分コース、3通りのルートがあります。まずは駐車場にあるトイレで用を済ませましょう(100円以上の協力金が必要)。

入口に「外来植物種子除去マット」が設置されていますので、しっかりと靴底をきれいにしましょう!

ここから弥陀ヶ原湿原の始まりです。右に行くと弥陀ヶ原湿原の南回りコース。左に行くと弥陀ヶ原湿原の北回りコースです。どちらに進んでも60分、90分、120分コースに進めます。

60分コースは地図上で小さく円を描く周回コース、90分コースは大きく円を描く周回コース、120分コースは90分コースにこの地図上で左上に往復する周回プラスコースです。

さぁ、運命の分かれ道!
僕は月山登山の際は左に進みますが、今日は月山には登りませんので、右に進みました。右に進むのは初めての体験です。そして120分コースを体験してみました。

弥陀ヶ原湿原の周回コースはほぼ木道コースになっています。急な坂はほとんどなく、最初はなだらかな上り坂です。

この時は曇っていたので見づらいですが、木道の両側には可憐な高山植物が咲いていました。

ほぼ森林限界を超えていますので風が吹きさらし状態です。風よけのジャンパーなどを持参することをおすすめします。

このような窪みもあります。木道の両側にはロープが張られています。湿原内へは立ち入り禁止です。

左側には月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所の建物が見えています。

ところどころ木道がこのように凸凹になっていることもありますので注意が必要です。

天候はめまぐるしく変化します。

弥陀ヶ原湿原にはあちこちで池塘(ちとう)を見ることができます。(池塘:簡単に言うと高山地帯の池のことです)

池塘も様々な形があって見ていて楽しいです。

こんな大きな池塘もあります。

厚い雲の間から太陽が出てくることもしばしば。

ところどころ休憩スペースがあります。豪雪地帯なので修繕が追いついていません。

ここが60分コースのおおよその中間地点。十字路になっています。
右へ進むと月山山頂へ(登山装備が必要)、左へ進むと60分コースの折り返し地点となり月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所を経て駐車場へ戻ります。真っすぐ進むと90分、120分コースになります。僕はこのまま真っすぐ進みます。駐車場からここまでゆっくり高山植物を愛でながら歩いて約30分です。

真っすぐ進むと最初は石畳みの道。

そして再び視界が開け、湿原地帯となります。

右に目をやると月山山頂への登山道が見えます。よく見ると山頂を目指す登山者が見えます。

再び池塘が点在しています。よく見るとこの池塘。。。ハートマークに見えませんか?

ほら!

右には月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所の建物が見えます。木道はこの建物を中心に設置されているのが分かります。

月山の登山道にガスが抜けています。こういった気象の変化を体験できるのも楽しいものです。

ガスが抜けている逆側は青空が見えています。

池塘の周りに高山植物が咲き乱れています。

そして「月山天然記念物」の目印が建っています。駐車場から約45分、60分コースの分岐十字路から約15分です。

見てください!湿原に黄色い花のじゅうたんが広がっています!

弥陀ヶ原湿原はまさに「天空の楽園」ですね!

後半は下り坂が中心です。足を滑らせないように注意してください。

右に左に池塘を眺めながら進みます。

木道が1本道になっているところもありますので、譲り合って進みましょう。

遠くの山々が見えたり見えなくなったり...。

さらに湿原を進みます。

90分コースと120分コースの分岐点です。ここを真っすぐ進むと120分コース。左に進むと90分コースになります。なお、120分コースは、ここを起点にこの先の池塘までの往復になります。駐車場から約60分、60分コースの分岐十字路から約30分です。

僕は真っすぐ進みました。あまり人が通っていないのか、少し荒れた木道です。

こちらはほとんど人が来ていません。

ですが、この池塘に注目してください。池からポコッと黄色い丸い花が浮かぶように生えています。

拡大するとこんな感じ。この花は「オゼコウホネ」という珍しい植物です。氷河時代の生き残りの花と言われ、今のところ尾瀬とここ弥陀ヶ原湿原でしか見ることができないそうです。この「オゼコウホネ」を見に来るだけでも価値があります。「オゼコウホネ」の花暦は例年7月下旬から8月上旬です。

この「オゼコウホネ」を見ることができる池塘で行き止まりになっています。来た道を戻ります。なお、分岐点からこの池塘まで片道10分程度です。

途中、このような看板があり、それぞれの説明が書かれています。

分岐点から通常の道に戻り、月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所を目指します。

ガスから雨に天候が変わりました。めまぐるしく天候が変化しますので、防水・防風のジャンパーは必携です。

木道の脇には黄色い大きな花が群生しています。

パッと視界が開け、月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所が正面に見えてきました。

もう少しで月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所に到着!

最後の上り坂。ニッコウキスゲが心を癒してくれます。

トンボが飛び回っていました。

月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所に到着。駐車場から約1時間40分でした。

月山に登る時、必ず無事登山できるように参拝しています。

おみくじにもトンボが羽を休めていました。

さぁ、駐車場へ帰りましょう。月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所まで10分程度です。下り坂ですので注意して進みましょう。晴れていれば右側に鳥海山、正面に庄内平野が見えるのですが...。

月山八合目・弥陀ヶ原湿原は高山植物の宝庫
弥陀ヶ原湿原のお花畑は百数十種類の高山植物が咲き誇ります。

弥陀ヶ原湿原の花期を参考まで。

パンフレットに記載された「弥陀ヶ原湿原の花暦」を書き出しました(50音順)
- イワイチョウ:7月上旬
- イワカガミ:6月中旬~8月
- ウズラバハクサンチドリ:7月上旬
- ウラジロヨウラク:7月上旬
- エゾオヤマリンドウ:8月中旬~9月
- オゼコウホネ:7月下旬~8月上旬
- キンコウカ:7月上旬~下旬
- コバイケイソウ:7月~8月
- サワラン:7月上旬~8月中旬
- チングルマ:7月上旬
- トキソウ:6月下旬~7月
- ニッコウキスゲ:7月
- ハクサンチドリ:7月上旬
- ヒナザクラ:7月上旬
- ミズバショウ:7月
- ミヤマヒナホシグサ:7月上旬~8月中旬
- モウセンゴケ:6月下旬~8月
- ヨツバシオガマ:7月~8月
- ワタスゲ:6月(花)・7月上旬(果穂)













