2021年秋冬シーズンに初のコラボレーションアイテムをリリースし人気を博した「LAVENHAM(ラベンハム)」と「KOSUKE TSUMURA(コウスケツムラ)」の2度目となるコラボレーションアイテムが登場。

日本のアーティストでありデザイナーの津村耕佑氏が提唱する「サバイバル・ガーメント」をコンセプトに、家と環境の喪失関係を考察したアイテムとなっている。

移植のコラボを果たしたコウスケツムラと、ラベンハム

1983年より三宅デザイン事務所に所属し、三宅一生氏の下でパリコレクションに関わってきた津村耕佑氏。1992年にはジャケット全体を収納スペースとして活用したウエア「FINAL HOME」を考案した。

その2年後には、ファッションブランド「KOSUKE TSUMURA」並びに「FINAL HOME」をスタートし、パリ、ロンドン、東京でコレクションを発表。2015年に独立した後に、FINAL HOME projectを始動している。

一方の「LAVENHAM(ラベンハム)」は、1969年にロンドン北東部サフォーク州の小さな美しい村、LAVENHAMで創設。エリザベス女王に仕える女官だったMrs. Elliot(ミセス・エリオット)が、女王が乗る馬用のブランケットに、キルティング素材の採用を発想したことからブランドが誕生した。

1969年には、ナイロン・キルティング素材のホース・ブランケットを発売。軽量かつ丈夫で保温性が高く、価格も適正であったため、瞬く間に英国中に広まり、乗馬用具業界での地位を確立させた。ブランド誕生から50年経った現在も、全ての製品をサフォーク州の自社工場で熟練の職人の手で生産し、高いデザイン性と高品質なキルティング製品を届けている。

ジャケットとジレの2型をリリース

津村氏が提唱する「サバイバル・ガーメント」は、「状況に適応する衣服があれば家や都市環境がダメージを受けようと生きる支えになる」という考えをを具現化したアイテムを意味する。

そのコンセプトを基に、今シーズンのコラボレーションではジャケットとジレの2型をリリースした。

キルティングの本体をテクニカルナイロンの表地で保護し、大きなジッパーで内側に容易にアクセスできる構造に。それにより収納性と保温性が同時に高められ、今回のコンセプトが明確に表現されている。

今回のコラボレーションアイテムは、オーバーサイズのシルエット。また、軽量でコンパクトな本姓の高い中綿入りのキルティングや、背面に配されたバックポケットなど機能性や利便性も充実。

かつてないほどデザイン性の高められたこちらのコラボ作。いつもの装いに個性と存在感をもたらしてくれるだろう。

(akihiro takeji)

※価格は全て税込