清水エスパルスは5日の明治安田生命J1リーグ最終節で北海道コンサドーレ札幌に敗れ、ジュビロ磐田とともにJ2降格が決定。元日本代表MF乾貴士(34)ら複数選手の去就に注目が集まる中、ブラジル人MFヤゴ・ピカチュウ(30)が日本での生活について語った。5日、ブラジルメディア『O Lliberal』が同選手の言葉を伝えている。
ピカチュウは今年7月、ブラジル1部フォルタレーザECから清水エスパルスへ完全移籍。7月31日の第23節・サガン鳥栖戦で先発出場しJリーグデビューを果たすと、その後9月中旬まで7試合つづけてスタメン出場。10月以降は全4試合で途中出場したが来日初ゴールを挙げることはできず、チームもJ1リーグ17位でシーズンを終えた。
そんなピカチュウは、北海道コンサドーレ札幌前に母国メディアのインタビューに対応。日本の環境について「(来日してから)3カ月以上が経ったけど、今はかなり慣れたと感じているね」
「サッカー(のスタイル)が全く違う国に来たから、最初のうちは大変だった。でも、クラブのみんなからサポートを受けたおかげで、少しずつ適応していくことができたんだ」と来日当初の苦悩を明かすとともに、清水エスパルスのチームメイトやスタッフに感謝の思いを述べている。
またMFヘナト・アウグスト(30)やFWチアゴ・サンタナ(29)などブラジル人選手が在籍していることの影響を聞かれると「ヘナト・アウグストは(日本国外で)手術する必要があったから、まだ連絡できていないね。ただ他のブラジル人選手には、ここに来てからずいぶん助けられたよ」と語っている。
なおフォルタレーザECの会長は今年7月、ピカチュウ獲得により清水エスパルスの支払う移籍金額が80万ドル(約1億1000万円)であることを明かしている。またブラジルメディアの報じたところによると、同選手と清水エスパルスは年俸70万ドル(約9600万円)による2年半契約を結んでいるという。契約を残しているとはいえ、清水エスパルスのJ2降格により今後の動向に注目が集まる。