ファッションEC(ネット通販)モールの「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するZOZOが発表した2022年4〜9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比14.4%増の272億円と過去最高を更新した。

 感染症拡大が落ち着き、外出機会が増えたことで洋服の需要が高まった。商品取扱高は8.8%増の2274億円となり、過去最高だった。セール比率が減少したことで、平均商品単価が6.8%増の3487円となり、平均出荷単価も3.0%増の7566円に高まった。

 事業別では、ZOZOTOWN事業の取扱高が11.3%増の1974億円となった。出出店するショップ数は1532で、30ショップ増加した。PayPayモール事業の取扱高は227億円で、18.7%の増加だった。

 ZOZOTOWNとファッションアプリ「WEAR」で取引先ブランドに広告枠を提供する広告事業は、売上高が22.5%増の34億円となった。WEARについてはユーザー数拡大とコンテンツ拡充に注力しており、9月末時点でのダウンロード数は1600万件を超えた。

 23年3月期の通期業績については、従来予想を据え置いた。売上高は前期比9.1%増の1813億円、営業利益は3.7%増の515億円、純利益は4.1%増の359億円を見込む。

提供元・DCSオンライン

【関連記事】
「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」