アタリ感度の良いライン選択を

PEラインは通常ティップランでは0.6~0.8号がベーシックだが、0.6号を選ぶとよい。この理由については幾つか挙げられるが、細いラインと太いライン、どちらが底取りをしやすいかといえば、答えはもちろん前者。また、ラインが細くなることについては感度の向上といったメリットもある。

ティップランのアタリは大きくわけて(1)「グンッ」と引っ張られる、(2)「トンッ……」と小さく触る、(3)食い上げて「ふわっ……」と抜ける、この3種類。(1)の場合はほとんどの人が分かるだろう。(3)の場合もティップを注視していないと気づきにくいが、経験を積んでいくうちに簡単に分かるようになる。

そしてこのアタリの現象がロッドにはっきりと表れる2つにおいてはラインの号数はあまり影響しないが、感度の向上における恩恵を受けるのが(2)のケース。ラインを細くすることで僅かな違和感でさえも確信をもってとらえることができるようにもなってくる。

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ティップランはアタリが取れるかどうか、これは釣果を決定づける重要なファクターであり、これだけで隣で同じタックルで同じように釣りをしていてもダブル・トリプルスコアは当たり前となることも珍しくない。

ただし、必ず底取りが必要となる釣りであるティップランの場合は根掛かりのリスクも低くないので、ラインが細いとエギをロストする確率も高くなるので、0.6号と0.8号どちらを選ぶかは各々のスタイルで選ぶといいだろう。

基本的な釣り方

イカメタルの基本的な釣り方は、イカメタルに通じるものがあるので、特にデイイカメタルを経験している方はイメージしやすいと思う。

まずエギを投入し底を取る→数回ジャーク(任意の回数)したらそこでエギを数秒間止めてアタリを待つ→アタリがなければ再び底を取り、ジャーク&ステイを繰り返すといったものになる。要はバーチカルでするイカメタルは縦の釣り、ドテラ流しのティップランは横の釣りとなるだけで釣り方自体に大差はない。

現役船長が徹底解説 【ティップランエギング入門者向け解説】ベストシーズンはキロ級の数釣りも楽しめる(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

イカ釣り未経験、ティップラン未経験者でもイカメタル経験者でも、気軽に楽しめることができるので、ぜひチャレンジしていただきたい。

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<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース版』2022年10月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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