10月24日のEU理事会で、ヨーロッパ連合(EU)圏内において、スマートフォンやタブレットなどモバイル機器の充電端子をUSB Type-C(USB-C)に統一することが最終承認された。EUの政策執行を担う欧州委員会が2021年9月に統一を提案してから、約1年。独自の端子を使うAppleの動向が注目されてきたが、このたびApple幹部が「従わなければいけない」と公の場で発言した。
AppleはEU圏内のUSB Type-C化に「従う」!?
iPhoneなどApple製品のUSB Type-C(USB-C)化について言及したのは、Appleでワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務めるGreg Joswiak氏だ。10月24日から26日にかけてアメリカのWall Street Journalが開催していた「WSJ Tech Live 2022」で、EU圏内におけるUSB Type-C(USB-C)への統一について「当然遵守しなければいけない」と明言した。
2024年までのUSB Type-C(USB-C)義務化対象となるモバイル機器は、携帯電話やスマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ヘッドホン、ポータブルスピーカー、電子書籍リーダー、ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウス、ポータブルナビなど多岐にわたる。ノートパソコンはやや猶予期間が長く、義務化は2026年となっている。
この法案の目的は、環境負荷と消費者のコスト削減だ。EU圏内の消費者は、新しいデバイスを購入するときに充電器の有無を選択できるようになる。不必要な充電器の購入が減るため、電子機器の廃棄物も削減される見込みである。
日本のiPhoneもUSB Type-C(USB-C)化するのか?
これまでAppleは、製品の接続端子には独自のLightningをかたくなに採用してきた。EUの決定は企業意思に反するものだったかもしれないが、無視するわけにもいかないのだろう。Joswiak氏は「ヨーロッパが決めたタイミング」「2024年秋までにUSB Type-C(USB-C)ポートを採用しなければならないと法律で決められた」と話しており、これはUSB Type-C(USB-C)搭載の時期を言外に示したものだと受け取ることができる。
USB Type-C(USB-C)の採用が日本を含むヨーロッパ外の製品に及ぶかどうかは依然不明だが、ヨーロッパにのみUSB Type-C(USB-C)の規格を採用することは、製造面において混乱を引き起こしかねない。日本で販売されるApple製品も、USB Type-C(USB-C)化されると考えるのが自然だ。
すでに、移行に向けたテストは行われているとの見方が強く、2023年に発売が予定されている「iPhone 15(仮)」がUSB Type-C(USB-C)になるかは微妙だが、2024年秋に登場するiPhoneはUSB Type-C(USB-C)端子になっている可能性が高そうだ。
引用元:【The Wall Street Journal(@WSJ)】
引用元:【MacRumors】
引用元:【bloomberg】
※サムネイル画像(Image:abolukbas / Shutterstock.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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