<トップの画像:古民家の旅宿の内部>
神奈川県の三浦半島、三崎というと、マグロ、城ケ島、三浦大根などが有名ですね。
首都圏から意外に近い(東京から1時間半~2時間位)ので、週末のおでかけ観光地としても人気ですが、宿泊施設が少ない、少子高齢化による港商店街の衰退と他所でも聞かれる課題を抱えた町でもあります。
そんな中、古民家を改修して宿泊施設にしたり、水族館をキャンプ場に変貌させたり、外から移り住んでお店をオープンし、商店街を活性化させようとしている動きも出てきています。
未来に向けて変わりゆく新しい三浦半島・三崎の姿を追ってみました。
目次
古民家再生(山田屋)
マリンパークがキャンプ場に! 京急油壷温泉キャンプパーク
古民家再生(山田屋)
三崎港からほど近い、三崎の町の賑やかな通り沿いに、三崎の歴史を見つめ続ける酒屋さんがあります。
酒宿(しゅやど) 山田屋

堂々とした屋根瓦です。引き戸を引いて店内に入ってみると・・・

おっ!外観のレトロさとは別世界のおしゃれで新しい酒棚が並んでいます。

振り返ると日本酒、焼酎が並んでいます。昔ながらの酒屋さんの雑然とした雰囲気とはちょっと違います。

奥に対面式のテーブルが置いてあります。「ここはいったい・・・?」このスペースは、実際お酒も売っているのですが、なんと宿のチェックインスペースだったのです。
この山田屋酒店さんの2階が酒宿「山田屋」です。

階段で2階に上がるとこの風景です。格式のある典型的な日本家屋。どこかのお家にお呼ばれしたみたいです。

この山田屋は2部屋続きで、4名まで泊まることができます。泊まれるのは1日1組限定です。1階の酒屋さんでチェックインし、お酒が飲みたい方は買って2階のお部屋でゆっくりと。というのがコンセプトだそうです。もともと住居として使っていたお部屋を宿に改装して一般解放されました。

ベッドの部屋の窓を開けるとこの風景。海が見えます。まるでここに住んでいるかのようです。くつろげそうですね~。

旧家を改装したというと居住性はどうなのか?と心配になりますが、お風呂、洗面所、トイレは新しいものをしつらえてあり、とても現代的で機能的です。
1日1組しか予約を受けつけないので貸し切りです。気になる宿泊料金は、、、なんとおひとり7,700円~というリーズナブルさ。
現在は夕食の提供はしていませんが、宿の周りは食べるところがたくさんありますので、心配要りません。またケータリングを頼んでお部屋で食べることもできるそうです。
【酒宿 山田屋】
- 住所:神奈川県三浦市三崎4-8-10
- TEL:046-881-3341
※現在、予約は電話受付のみ。
古民家の旅宿
三崎の商店街を歩いていくと、蔵造りのレトロモダンな建物が現れます。

こちらは古民家を改装した旅宿です。

中に入ると広めのサロンがあります。もともとお店をやっていた古民家を宿に改装されたそうです。

う~大正から昭和時代を感じさせる懐かしさ、奥ゆかしさ。
日本の旧家という雰囲気があちこちに漂っています。左の急な階段を昇ると・・・

古民家らしさを残しつつ、機能的な宿泊施設に変身しています。

こちらもくつろぎのスペース。頭上の大きな梁がしっかりした造りを表しています。

旅宿は全部で5部屋あり、この宿も一棟貸しで1日1組限定です。そして料金は、な、なんとおひとり7,700円なのです。

お風呂は家庭風呂レベルですが(家庭でしたから・・・)、檜の浴槽です。この宿もチェックインは先ほどの山田屋酒店です。
家族や仲間うち、会社の同僚で泊まって、ミーティングをしたり、酒盛りをしたり、いろいろ楽しめそうです。
【古民家の旅宿】
- 住所:神奈川県三浦市三崎1-15-12
- TEL:046-881-3341
※現在、予約は電話受付のみ。
江戸の蔵宿 久野邸
そして三崎の商店街にもう1軒。

江戸の蔵宿 久野邸です。残念ながら現在まだ工事中とのことで中は見られませんでしたが、「酒宿 山田屋」や「古民家の旅宿」よりもうワンランク上のクラスの宿になるそうです。この宿もチェックインは先ほどの山田屋酒店です。
そこら辺にあるホテルや旅館と違って、オリジナリティ溢れるお泊りができそうですね。しかもリーズナブル。最近はあちこちに古民家を改装した一棟貸しの宿が増えているようで、新しい宿泊スタイルの潮流が来ているように感じました。家族で、お友達同士で、忘れられない良い思い出ができそうですね。
マリンパークがキャンプ場に! 京急油壷温泉キャンプパーク
三浦半島の油壷に、油壷マリンパークという水族館がありました。残念ながら閉園してしまいましたが、その跡地に新しく「京急油壷温泉キャンプパーク」が新しくできました。「三浦半島にもキャンプ場が欲しい」という、以前からあった要望に応えて、海沿いのキャンプ場が誕生しました。

キャンプ場というと山の中が定番です。海のそばのキャンプ場というのは珍しいのではないでしょうか。

現在、油壷マリンパークの設備はまだ残っていて、ヤシの木が立ち並び、南国ムード満点です。

眼前には青い海。朝起きてテントから顔を出し、この海が見えたら・・・なんて爽快でしょう。気持ちよさそうです。

2022年1月24日にオープンしたばかりで、取材時は、まだ改装途中でしたが、これからもっと整備されて快適になっていくようです。
【京急油壷温泉キャンプパーク】
- 住所:神奈川県三浦市三崎町小網代1082