磯釣りで人気のクロ(メジナ)。刺し身はもちろん、煮ても焼いても美味しい。今回は、いまが旬の果物と一緒に調理する「クロと梨の天ぷら」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
梨の役割
梨に含まれるアスパラギン酸はアミノ酸の一種で、疲労回復に役立つ。それともうひとつの成分、プロテアーゼが今回紹介する天ぷらによく合う。同成分の役割は、ずばり消化酵素だ。それでは作り方を説明しよう。
クロの持ち帰り方
釣り上げたクロはハリを外し、ナイフなどを使って絞める。しっかり血抜きをして氷の効いたクーラーに収めよう。
下処理
持ち帰ったクロはシンクに移し、軽く水洗いして滑りを取る。次に頭とワタを取り、ウロコを剥ぐ。この際、腹側に「クロの穴」ができるので、ここに指を入れると魚が滑りにくい。
![釣り人的「アレンジ」レシピ:クロと梨の天ぷら 甘味と食感が絶妙](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/2022103011web02.jpg)
ちなみにこの穴、腹骨と背骨の間にできた溝みたいなもので、数をこなしていくうちに分かるはずだ。
3枚おろし
下処理を済ませたら、3枚におろす。まな板にのせる時は滑らないように、しっかり水気を切る。キッチンペーパーなどで拭いておくといいだろう。
巻きやすく加工
3枚にしたあとは、魚の身を薄く開いていく。暑さは1cm以内。要は魚で具材(梨)を包みやすい厚さにすることがポイントだ。
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梨をクロで巻く
次の工程は開いたクロで梨を巻く。まずは魚をまな板に置き、短冊に切った梨をのせていく。これを巻いてようじを刺す。皮目は刺さりにくいので、慌てず慎重に。
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揚げれば完成
下ごしらえを終えたら天ぷら粉にくぐらせ、油で揚げる。投入時は180℃くらい。気泡が落ち着いた時点で、160℃前後に温度を下げると「カラッ」と揚がる。
食べる時は塩コショウ&山椒。天つゆでもOK。梨の消化酵素が役立つのか、意外にあっさりして”重さ”を感じない。
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<松田正記/TSURINEWSライター>
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