埼玉県入間郡越生町にある黒山三滝付近を源流とし、比企郡川島町で入間川と合流する越辺川。近年放流はされていないが魚影は濃く、竿を出せるポイントも少なくない。今回紹介するのは川越市と比企郡川島町の境を流れる落合橋の下流。ドボン釣りになるが夏場から秋、そして冬期でも狙えるのが特徴だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・若松恵治)
越辺川の概況とポイント
落合橋から500mほど下流にある堰までが今回紹介するポイント。堰のすぐ手前で小畔川と合流する。
![今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・越辺川】](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/20221021hr0205.jpg)
右岸左岸と両岸から狙えるが、特に魚影が濃いのは堰に近いポイント。右岸の護岸帯は足場がしっかりしているので入釣しやすい。流れ川なので釣り方が通し釣り、いわゆるドボン釣りがメインになる。
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他のポイントだとジャミが多く釣りにならいことがある。だが、堰近くのポイントは魚影が濃いためかヘラの活性が高ければ夏場がもっとも数は釣れた。もちろん、秋も面白い。
水深は深い所でも2m弱。竿は冬季でも21尺くらいまで用意しておけば十分だろう。護岸帯は手前に掛かりがあるため、短すぎる竿はお勧めできない。冬季は季節風に弱いので、そのような時は左岸がいい。
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同場所は橋の直下から堰の手前まで、比較的釣り台を設置できる場所が多い。ポイントによっては、北の強風でも釣りができる。もちろん真冬はオデコも覚悟となるが、正面から太陽を受け、ポカポカと暖かい。よって冬期でも気持ちよく竿を振れる。
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釣れるサイズは尺上から35cmくらいまでがメインだが、40上や時には尺半サイズが釣れることもある。
注意点
釣り台は必携。右岸は道幅が狭いので車の止め方にも配慮してほしい。当然ながらゴミは必ず持ち帰り、釣り場の存続のために協力してほしい。
釣り方とエサ
両岸ともにドボン釣りがメインとなるが、右岸の護岸帯の上流部はワンドになっていて流れが弱い。ただし水深が極端に浅いため、春先の乗っ込み期や夏場に大雨で増水した時だけ狙えるポイント。右岸に関していうと、150mほどの護岸には幅12mほどの3つの階段状の護岸があり、上流側から2番目の階段護岸から下流がポイントとなる。
短い竿は掛かりがあるので、15尺以上を推奨する。もちろん長ければ長いほどいい時もあるが、冬季でも21尺竿まで用意しておけばいいだろう。
ちなみに左岸に関しては場所によって根掛かりがあるが、竿の長さによって解消できるポイントがある。
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タックルは個人的な意見だが、ドボン釣りの時は太目を使うようにしている。よほど食いが渋くなければ太い仕掛けでもウキの動きが出るし、いきなり竿ツンのようなアタリもある。そのため、太いほうが安心だ。
普段は道糸1.5号にハリス0.8号を基本とし、細くても道糸1号にハリス0.5号くらいまで。
夏場は両ダンゴを基本としていたが、渋い時はグルテンセットがいい。もちろん、冬季は両グルテンでもいい。
通常時なら流れは弱く、オモリは0.8号ほどで十分止まる。ウキもカンザシウキでなくてもいい。ただし、流れが強い時はカンザシウキが使いやすいので、用意しておくといい。
<週刊へらニュース 週刊へらニュース APC・若松恵治/TSURINEWS編>
越辺川
入釣料:¥400(現場徴収)、釣り台必携。