アート2:100畳分の大迫力!天井に舞う双竜!

建仁寺の法堂(拈華堂)には、本尊釈迦如来像と、脇侍迦葉尊者・阿難尊者が祀られています。その荘厳さにも心奪われるのですが、ここは満を持して上を見上げていただきたい。

それがこちら。

風神雷神で疫病退散!?日本最古の禅寺「建仁寺」で大迫力アートの旅!!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

なんと天井いっぱいに2匹の龍が力強く舞っているではありませんか!これは2002年、創建800年を記念して小泉淳作により描かれた「双龍図」です。その大きさは驚くべきことに畳100畳分!!

長く見上げなければその全貌を見ることはできないほどの大きさ。そしてその精巧さからくる大迫力。小泉氏はこの作品を約2年という長き年月に渡り完成させました。まさに最高傑作とよぶにふさわしいこの双龍を、ぜひその目で見に来てください。きっと、とびっきりの「想像以上!」という感動に出会えると思います。

栄西という人物

建仁寺を開いた栄西は、教科書にもよく載る人物なので、名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。

栄西は1141年に岡山県に生まれました。そして、13歳頃のとき比叡山延暦寺で出家します。その後なんと2回にわたり中国「宋」へ臨済禅を学びに行きます。想像できると思いますが、当時中国(外国)へ渡ることは、命の保証のない命がけの旅です。それを2回も往復するということは、とてつもない偉業です。栄西の臨済宗は、自己と徹底的に向き合うという教えがあり、それが武士たちに広く受け入れられるようになり、日本にも定着していきました。そして、鎌倉幕府の加護を受け、京都に建仁寺を建立するに至りました。

風神雷神で疫病退散!?日本最古の禅寺「建仁寺」で大迫力アートの旅!!
(画像=<建仁寺では障子に描かれた多くの絵が見ものだ>、『たびこふれ』より 引用)