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大自然の中にあるスリリングな空中散歩
その前に・・・「谷瀬の吊り橋」ってなに?

大自然の中にあるスリリングな空中散歩

奈良県の山々に囲まれた秘境の中に「谷瀬の吊り橋(つりばし)」があります。そびえたつ山々と眼下に流れる熊野川、頭上にはいっぱいの空、そんな大自然を感じながらの空中散歩に行ってきました!

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

その前に・・・「谷瀬の吊り橋」ってなに?

谷瀬のつり橋とは、奈良県吉野郡に位置し、十津川村の上野地と谷瀬を結ぶ橋です。熊野川に架かるこの橋は川面から高さ54m、長さ約297mあり、1994年に茨木県の竜神大吊橋ができるまで、日本一長い歩道吊橋でした。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

谷瀬の吊り橋

■住所:奈良県吉野郡十津川村谷瀬
■電話番号:0746-63-0200(十津川村観光協会)

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谷瀬の住民の汗と涙の結晶の吊り橋
地元の人々の生活を支える吊り橋!

谷瀬の住民の汗と涙の結晶の吊り橋

橋が完成する以前、谷瀬の人々は川を渡るために、谷を下り、丸太橋を渡り、対岸の斜面を登らなければなりませんでした。大変苦労して対岸に行っていたため、地元の人々でお金を出し合い、村の協力を得て架けたのがこの橋です。

当時、地元の人々が出し合って集めたお金は、今の金額に換算すると一人100万~200万円だといわれています。村の人々の願いが詰まったこの橋は、1954年に架橋されました。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

地元の人々の生活を支える吊り橋!

谷瀬の人が対岸に渡るために作られた橋は、橋の上から川面まではビルの約18階分の高さがあります。中央部に幅約80cmの板と3cmおきに置かれている横木が鉄線で繋がっているだけです。中央部は風が吹けば大きく揺れ、下を見れば川面を真下に見ながら渡らなければなりません。そんなスリリングな橋は今でも谷瀬の人の生活に欠かせない橋となっているため、自転車やバイクで通る地元の方もいます。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

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「谷瀬の吊り橋」を実際に渡ってきました!
最後に

「谷瀬の吊り橋」を実際に渡ってきました!

2018年8月18日に発生した台風20号が通過する中、通行止めなどの困難を切り抜け、谷瀬のつり橋に行ってきました。関西地域に大きな被害をもたらした台風20号は、もちろん熊野地域にも大きな影響を与え、土砂崩れや、通行止め、川の氾濫などの心配もありましたが、吊橋に着くころには無事に晴れ、傘なしで橋を渡ることができました。

普段は美しいエメラルドグリーンの熊野川も、台風の影響で茶色く濁ってしまっています。いつもは穏やかな川の流れも今日は水量も増していて、勢いも激しく、より一層スリルを感じながら橋を渡ることができました。危険を避けるため、一度に20人以上渡ってはいけないというルールがあるので、警備員さんが人数を数えながら「どうぞ。」と渡る合図をしてくれます。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

実際に渡ってみるととても高く、進むにつれて揺れは大きくなっていき、とても怖かったです。さらに、訪れた日は勢いが増した熊野川を眼下に見ながら渡ったため、スリルはいつもの2倍でした!!

しかし上を向くと、台風も過ぎ去った後の晴れ渡った青い空と山々のコントラストが非常に綺麗で、高い高いつり橋の上にいることも忘れて見入ってしまいました。雨の後なので気温も涼しく、風を全身で感じながら山と川の大自然を感じながらの空中散歩は、とても気持ち良かったです。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

幸運なことに地元の方と遭遇しました!なんとその方は、電動カートで橋を渡っていました。幅約80cmしかない中央の板は、電動カートが通るといっぱいいっぱいになってしまい、橋を渡っていた人々はひやひやしながら避けていました。地元の方の生活を間近で見ることができて、とてもラッキーでした。

高い所が苦手な方は、橋に隣接している売店で、橋を見ながらお茶をすることもできます。売店のガラス越しからは自然も橋も一望することができます。橋を渡った後に恐怖で固まった身体を落ち着かせるにもちょうど良いですね。

十津川村と谷瀬を結ぶ!奈良県にある「谷瀬の吊り橋」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

最後に

大自然が感じられるスリリングな吊橋、是非、皆さんも渡ってみてはいかがですか。

文・写真・国内現地情報編集部/提供元・たびこふれ

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