「パタゴニア(patagonia)」の食品事業を行う「パタゴニア・プロビジョンズ(patagonia PROVISIONS)」は10月20日、多年生穀物カーンザを使用したクラフトビール第4弾の「ロング・ルート・ヘイジー・IPA」を発売する。

カーンザとは、カンザス州が開発した長い根と多年生が特徴の小麦の仲間で、大気中の炭素を多く吸収し、分解もしてくれる穀物である。また小麦と違って、耕起や農薬なしに成長するため、従来より水を使わずに土を回復させることができるのだ。

同社は2016年に、オレゴン州ポートランドにある醸造場のホップワークス・アーバン・ブルワリーと共同で、世界初となるカーンザから作られた「ロング・ルート・ペールエール」を発売。その後さらに多くの農家と協力してカーンザの生産面積を増やし、2019年には「ロング・ルート・ウィット」、2021年には「ロング・ルート・IPA」の3種類を展開してきた。

「パタゴニア」が多年生穀物のカーンザを使用したクラフトビール第4弾「ヘイジー・IPA」を発売
(画像=写真:Amy Kumler,『SEVENTIE TWO』より 引用)

4種類目となる今回の「ロング・ルート・ヘイジー・IPA」は、東海岸発祥のヘイジー(濁った)IPAをカーンザで醸造した。パイナップルやグアバなど柑橘系の鮮やかでトロピカルな味わいが特徴だ。 自然を修復しながら、二酸化炭素を削減して温暖化を抑制。土壌の回復を促進させ、化学肥料、農薬を使わない効率的な穀物生産を可能にするこれらのビールは、「パタゴニア」直営店、公式オンラインストア、コープ自然派などで購入が可能だ。

「パタゴニア」が多年生穀物のカーンザを使用したクラフトビール第4弾「ヘイジー・IPA」を発売
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

文・岡本湧/提供元・SEVENTIE TWO

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