【カフェの特徴】
クシタニカフェの規範店としてオープンした「クシタニカフェ清水」は、新東名高速道路上のパーキングエリア NEOPASA清水(静岡県)内にある。NEOPASAとは、NEXCO中日本が手掛けるサービスエリアおよびパーキングエリアのブランド。単なる休憩場所ではなく、地域の特性を活かしながら、それぞれのコンセプトをかかげる先進的な商業施設だ。
ここNEOPASA清水は、「くるまライフのコミュニティパーク」がコンセプト。PA内には車やバイクの展示がなされる。上下線集約型で、下道からも来場可能とあってPA裏のイベントスペースは週末ともなるとライダーズミーティング等のイベントで賑わう。
施設内にはクシタニパフォーマンスストア清水や、バイクのレンタル業者も名を連ねる。関東方面からも関西方面からもアクセスが良く、ツーリング時の待ち合わせ場所としても格好の場所であるが、実はライダー以上に一般客の利用がある。充実した施設は観光バスの休憩スポットとされることが多く、長距離トラックの運転手や家族連れの利用も多い。
クシタニカフェ清水は、変わらずにライダーの集まる場所であり続けることはもちろん、一般のお客様にとっても旅の骨休めの場としての役割を担う。店内にはインテリアのようにバイクにちなんだ展示や、日常生活でもバイクを身近に感じることができるようなオリジナル雑貨が並ぶ。近年では、クシタニカフェを利用しているうちに、バイク用品店としてのクシタニを知った、というお客様も増えている。今はライダーではない人も、自然にバイク文化に触れる場所。クシタニカフェは、誰もに開かれた“ライダーズカフェ”なのだ。
ライダーズカフェを開くきっかけは?
前身となるクシタニカフェの一号店は、2013年に神奈川県の箱根ターンパイク内 大観山展望台にポップアップストアとしてオープンした。
箱根ターンパイクといえば、近郊のライダーにとっては言わずと知れたワインディングルート。そのような場所だからこそ、縁石に座って缶コーヒーを飲むよりも、ゆったりとしたラウンジでおいしいコーヒーを味わってほしいと思った。そこで口にするのは、薫り高いコーヒーや気持ちを落ち着かせるハーブティー。オーガニック素材にこだわったメニューの数々は、バイクを操ることに夢中になり疲れた身体を優しくいたわる。店内の中央には、プロテクション装備を中心にバイクウェアを展示・販売した。
ライダーを守り、バイク文化を守りたい。バイクのある生活を、より魅力的なものに高めたい。あくなき探究心が、ものづくり同様に品質を追求し、「本物」にこだわるカフェを誕生させた。