岡崎慎司 写真:Getty Images

 元日本代表MF香川真司(33)らを擁するシント=トロイデンVV(STVV)は、今年9月に元日本代表FW岡崎慎司(36)を獲得。前線の起爆剤として期待されているが、ここまで1ゴールと結果を残せていない。そんな中、STVV幹部やベルント・ホラーバッハ監督が来年1月の補強計画に言及した。21日、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』が伝えている。

 STVVの前線では、昨季チーム内得点王のFW原大智(23)がレンタル期間満了によりデポルティーボ・アラベスへ復帰。今季開幕前にFWファティ・カヤ(22)やFWジャンニ・ブルーノ(30)を獲得したほか、日本代表FW林大地(25)を負傷もあり8月19日に岡崎慎司の獲得に踏み切っていた。

 ただSTVVはジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第13節終了時点で、チーム全体の得点数が「12」とリーグ最少。先月17日のズルテ・ワレヘム戦では岡崎慎司の加入後初ゴールを含む3得点で快勝していたが、それ以降の4試合で2ゴールと決定力不足を露呈している。

 そんな中、STVVのアンドレ・ピントTD(テクニカルディレクター)は『Het Belang van Limburg』のインタビューで「毎試合、攻撃時のターゲットマンを欠いているように見える」と前置きしつつも「冬のマーケットでストライカーを獲得することはないだろう」と語っている。

 またホラーバッハ監督はピントTDのコメントをうけて「クラブがそう言うなら、そうなんだろう。私の影響が及ばないことに対して、興味はない」と断言。「今クラブにいる選手でやり繰りするという方法で1年くらい指揮しているけど、なかなかうまくいっている」と不安材料がないことを強調した。

 なおSTVVの補強方針に対しては、ベルギーのスポーツジャーナリストであるステフ・ワイナンツ氏が先月に『Radio 2』の番組内で「強力なストライカーがいないため、グラウンダーのパスを繋ぎ続けないといけなかった。同じプレーを繰り返している」

 「同じことは言いたくないが、日本人幹部はこの課題を分かっていたはずだ。攻撃陣の補強を行うべきだった」とコメント。日本人幹部に批判の矛先を向けている。

 来年1月の移籍ウィンドウにおける前線のテコ入れが見込めないだけに、STVVは引き続き岡崎慎司や林大地など既存戦力に頼ることになりそうだ。