国産サバはアフリカに輸出
国産サバはアフリカへ!?(提供:PhotoAC)
しかし、この小型で安価な国産サバはなんと今、その多くが「アフリカ」に輸出されているといいます。
アフリカの多くの国では、サバは重要な海産物のひとつ。かつては旧宗主国である欧州各国から輸入し、需要を賄っていました。しかし欧州でサバの資源管理が行われるようになり、それが成功してノルウェー産を筆頭に大型化・高価化が当たり前になりました。すると、まだ貧しい国も多いアフリカ諸国は、欧州のサバを購入することができなくなってしまったのです。
そこで彼らが目を向けたのが、日本産の小さくて安価なサバ。魚を生食することがほとんどないアフリカではサバの大きさはそこまで気にされず、日本産でもその需要を満たすことができるのだそうです。
結果として現在、日本人はノルウェーのサバを食べ、アフリカの人々が日本のサバを食べるという奇妙な構図ができています。金は天下の回りものといいますが、サバもまた天下の回りものと言える魚なのかもしれません。
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<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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