街中を見渡すと、よく見かけるのが「ニューバランス(NewBalance)」のシューズだが、なかでも500番台や900番台のスニーカーが多く見かける。「ニューバランス」のスニーカーは番号で見分けることができるが、特にブームとなっているのが「2000R」の番号のモデルだ。
「2000R」とは2010年に発売されたメイドインUSAのフラッグシップモデル「2002」をアジアメイドで2020年に復刻したモデルだ。10年ほどで生産を終了したが、ファンの人気が高く復活を望む声が大きかったため、2020年秋に復刻することになったのだが、今何故そんなに人気を集めているのだろうか。
「2000R」の特徴をいくつか紹介していきたい。一つ目は、アジアメイドになったことで手の届きやすい価格になったことだ。当時発売されていたオリジナルの「2002」は3万5,000円を超える価格だったが、「2002R」は1万8,000円前後という比較的手の届きやすい価格になった。二つ目は、「ニューバランス」のテクノロジーを駆使したソールだ。「860V2」で使われた「エナジー(N−ERGY)」と「アブソーブ(ABZORB)」を組み合わせたソールを搭載し、最高級の歩きやすさを味わうことができる。三つ目は、小さめなロゴである。「ニューバランス」のロゴは一眼でわかるほど大きいのが特徴だが、あの大きなロゴが苦手で履くのを躊躇う人もなかにはいる。最近では「992」などは小さなロゴが採用されており、「2002R」でも小さなロゴが採用されている。
厚みのあるシュータンにヌバックとメッシュ素材を組み合わせたアッパーによって履き心地がよく、長時間履いていても疲れない。ほどよい厚底感はどんなコーディネートにも合い、さまざまなスタイルに合わせることができる。サイズ感は少しタイトな作りなため、ハーフサイズに上げてもいいだろう。アウトソールには「Nデュランス」を使い滑りにくく、長持ちするため消耗を気にせずガシガシ履くことができる。スタイリングから見ても魅力が詰まった「2002R」は、従来のファンから次世代カルチャーを担うユースたちから支持され続けるだろう。スニーカー界に風を吹かす「ニューバランス」に今後も注目したい。
文・粟津原晟名/提供元・SEVENTIE TWO
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