今後の展望

本稿を執筆している現在(10月3日)も、ネリゴ・コシナガマグロ・カツオはよくヒットしており、正直なところヒラマサはもうひと伸びもふた伸びもほしいところ。

現段階ではこのヒラマサ以外の魚種が多過ぎていることが伸び悩みの原因となっているが、これから季節が進み水温が低下してくるにつれて他魚種は他のエリアへと移り、ヒラマサの釣果は伸びてくると思うので今後に期待したい。

釣果を伸ばすコツ

前回の記事でも解説させていただいたのでおさらいとなるが、ヒラマサをジギングで釣るうえで重要となるのはとにかく丁寧さを心掛けること。ここでいう丁寧さとは、釣りのクオリティを高めるという意味だ。

現役船長が徹底解説 【2022年のヒラマサの釣況とジギングでの要点】タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

タックルは釣行する海域に合ったものをチョイスする必要があるが、当船は水深50~60mまでのエリアでの釣行が多いので一般的にライトな部類に入ると思う。これについては上のタックル図を参考に。

変則的な誘いは逆効果

また、ジギングといってもヤズ・ブリを狙うジギングとヒラマサを狙うジギングはまったくの別物。ほとんどの方が混同してしまっているが、まったくの別物だと認識しない以上釣果は伸びてこない。

ヒラマサ狙いにおいてのアクションは基本的にワンピッチジャークが主体。このワンピッチジャークを基軸として、その日の状況に合わせてショートジャークなのかミドルもしくはロングジャーク、ジグの種類を使い分けながらアクションを調整して攻略していくというのがヒラマサの基本となる。

よくストップや巻きを入れたりスローアクションや変則的なリズムで誘うのをよく見かけるが、ハッキリいってこれらは対ヒラマサでは逆効果になることが多いということを覚えておいてほしい。

この2点がヒラマサ狙いのジギングにおいての基本であり、もっとも大切な部分となる。釣り人の基本的なサガとして、厳しい状況になればなるほど、あの手この手と試しがちだが、釣れない状況であればあるほどこの基本の誘いの質を上げることが釣果への近道となることを意識しよう。

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<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>

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