構想3年かけて誕生したローソンの「濃密カヌレ」が9月27日の発売開始から4日間で累計販売数100万個、7日間で200万個を突破し好発進となった。

 “発売4日で100万個”突破は、「バスチー-バスク風チーズケーキ-」の“発売3日で100万個”に次ぐローソンオリジナルスーツブランド「Uchi Café」史上2番目の速さとなる。

 おいしくて買いやすい点が支持を集めている理由とみられる。

 こだわりのポイントについて、白鳥瑞穂商品本部ベーカリー・デザート部マーチャンダイザ―は(1)食感(2)香り・味わい(3)税込160円のお手頃価格――の3つを挙げる。

構想3年かけて誕生したローソンの本格カヌレが好発進 発売7日で200万個突破 こだわりの3つのポイントとは?
(画像=ローソンの白鳥瑞穂商品本部ベーカリー・デザート部マーチャンダイザ―,『食品新聞』より 引用)

 このうち食感についてはプレーンタイプの本格カヌレを追求。  「“外はカリッ・中はもっちり食感”を目指し、カヌレ専用に開発したミックス粉を使用して実現。また、生地の仕込みは水を一切使わず牛乳を使用。そして生地をじっくり寝かせて、長時間じっくり焼き上げて独特の食感を打ち出した」と説明する。

 香り・味わいについては、上品な香りが特徴のラム酒を使用し、コクや芳醇な味わいにするために発酵バターとバニラシードを使っている。

 開発にあたっては、「バスチー」に次ぐ看板スイーツを目指してフランスの洋菓子店をリサーチするところから始める。  「当時の開発者が次なる看板商品のアイデアを求めて、いろいろな国に探しにいき、フランスでは洋菓子店をリサーチ。視察後の2020年春から本格的な商品化に取り組んだ」という。

 その後、生産効率などの課題に直面し「20年春以降もリサーチや日本の様々な店を回り検討を継続。約1年前の21年10月に商品開発を本格再始動した」。

提供元・食品新聞

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