トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、国内最高峰の大会『グランドチャンピオンシップス』(以下、グラチャン)でも5位と日本のトップ選手の仲間入りを果たした外間博也選手(33)。まるで板チョコのような腹筋を持つ外間さんの腹筋づくりを含めた身体づくりのこだわりを聞いた。

板チョコのような腹筋づくりは高強度と高回数のハイブリッドで作られた【筋肉道 Vol.14】
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

「幼いころからバスケットボールをしていて、高校生のときにフィジカルの差を感じて筋トレを始めました」

補強程度の筋トレをしていた外間選手は社会人になり、数年が経ったある日、『ベストボディ・ジャパン』の映像を観たことで本格的にトレーニングを始める。 「自分の身体がどこまで通用するのか知りたくなって、コンテストに挑戦しました。2016年のベストボディ・ジャパンの地方大会に初めて出場し、そこから約半年間で日本一になることができました。沖縄で大会出場している人は少ないため、周囲の期待はどんどん高くなっていくのを感じました」

「沖縄には指導者も少なければ、大会出場経験者も少ない」と話す外間選手は、SNSを頼りに情報を入手しながらトレーニングに励んだ。

「SNSで入手した情報を試してみて、自分に合ったものだけを取り入れることを心がけました。セット間のレストタイムと目線と呼吸は特に意識してトレーニングしています」

『ベストボディ・ジャパン』から、より筋量を求められる『メンズフィジーク』に戦いの場を変え、年々頭角を現してきた外間さんはついに国内5番目というポジションについた。最大のアピールポイントは、板チョコのように割れた腹筋。現・王者の伊吹主税選手も脅威と感じる外間さんの腹筋は高強度と高回数を混ぜて構成されている。 「腹筋は週3~4日の頻度で、クランチ&サイドクランチの日と、ハンギングレッグレイズだけの日をサイクルで回します。各20回狙いを5セットと強度を狙いつつ、セット数を多くして回数も増やすようにしています」

外間選手は「来年はグラチャンでさらに上の順位を狙っていきたいです」と次の目標を掲げる。