身近に器が小さく、すぐにイライラする人がいる方もいるでしょう。また、自分が「器が小さい」と言われたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
器が小ささというのは、なかなか自分で判断するのが難しいものです。今回は器の小さい人の特徴や上手な付き合い方、器を大きくする方法まで解説していきます。
「器が小さい」の意味は?

人の性格を「器が小さい」と表現することがありますが、器が小さいとはどのような意味なのでしょうか。「器が小さい」とは、器量や度量が小さいという意味です。器量は「人や物事の上に立つべき人格や才能」のことで、度量は「物事を受け入れる心の広さ・余裕」のことです。
人の心を器に例えた時、器が小さい人は物事を受け入れる器の大きさがないため、ちょっとしたことで感情的になったり、想定外の事が起きるとパニックになって逃げだしたりします。
器が小さい人に共通する特徴

器が小さいかどうかはなかなか自分では気付けないものです。器が小さい人には、いくつか共通する特徴が見られます。身近な人や自分に当てはまることがないかどうか、ぜひチェックしてみてください。
器が小さい人①批判的な発言が多い
自分に自信がなく、プライドが高い傾向にあるため批判的な発言が多くなります。何かと言いがかりを付けたり、他人からの提案をことごとく却下したりもします。批判することで優越感に浸りたいのですが、いつも批判的な発言ばかりしていると周囲はうんざりしてしまうでしょう。
一方で、自分が批判されるようなことがあると突然怒り出したり、あからさまに機嫌が悪くなってしまいます。またストレスに弱く、常に不安を抱えているために愚痴が多いのも特徴です。
少しの環境の変化にもストレスを感じるため、人事異動や新しいプロジェクトが始まる時などには愚痴ばかり言ってしまうでしょう。本人は愚痴を言ってスッキリしますが、周りで聞いている方たちはストレスを感じてしまいます。
器が小さい人②些細なことですぐイライラする

器が小さいと心に余裕がないため、些細なことですぐにイライラします。自分の気に入らないことがあると我慢することができず、イライラが態度に出てしまうので、周りに八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。
気持ちの切り替えが苦手で、過ぎたことをいつまでも引きずり思い出すたびに落ち込んだりイライラしてしまいます。また思い通りにならないと不機嫌になりますが、誰かに機嫌を取って欲しいという心理もあり、不機嫌な態度をしてアピールします。
自分にとって都合の良い人をそばに置き、弱い立場の人に八つ当たりする傾向がある一方で、自分よりも強い立場の権力者には反論できません。
器が小さい人③自分にとって損か得かを判断し行動する
何事においても、自分にとって損か得かを判断して行動するという特徴も見られます。仕事においてはチームや会社全体としてのメリットを考えられず、自分だけの損得にこだわってしまうため、自分の得にならなければ他人に協力したり、他人のために行動することはありません。
誰か困っている人がいても「助けて自分に得になるのか」をまず考えますが、悪いイメージを持たれると損だということも分かっているので、表面上は善人を振る前うことも多いでしょう。しかし周囲の人はそれを分かっているので、「人望がない」「卑怯でずるい」と思われることもあります。
器が小さい人④周囲からどう見られているか気になる

自分に自信がないことが多く、周囲からどう見られているか気になってしまいます。自分の価値が自分で分からず、周囲の評価によって自分の価値を決めるので、周りの目が気になってしまうのです。
そのため、周囲に良い顔をしようと取り繕ったり「悪口を言われているのでは」と不安になったり、時には「周りの評価なんか気にしない」と攻撃的になったりします。
また他人と比較することも多く、他人が高く評価されていると「自分も頑張っているのに正当に評価されていない」「あの人だけ評価されている」と不満を抱きがちです。自分の事を評価し褒めてくれる人に好意を抱き、指摘したり良い評価を付けない人には苦手意識や敵対心を持つ傾向にあります。
器が小さい人⑤他人の幸せや成功を素直に喜べない
他人の幸せや成功を素直に喜べず、友人に恋人ができたり、仕事で成功しても「おめでとう」と素直に言うことができません。自分に自信がないこともあり「他人が自分に無いものを持っている」という羨ましさや「先を越された」「追い抜かれる」という劣等感から、心から喜べないのです。
自分が認められたいという気持ちが先行し、他人の努力や実績を見ることができないため、人が評価されていると「あの人ばかり評価されている」「自分はきちんと認められていない」と嫉妬したり卑屈になったりします。
器が小さい人⑥自分の間違いを認めない

器が小さい人は自分の間違いを認める余裕がなく、ミスをすると言い訳したり人のせいにする傾向にあります。自分の言動に責任を持つということは社会人として当然の事なのですが、プレッシャーに弱く心に余裕がないため、責任転嫁してしまうのです。
想定外のトラブルが起きたときにも、パニックになってしまうでしょう。「でも」「だって」が口癖で、間違いを認めて振り返らないので、失敗から学ぶこともできません。いつもその場しのぎの言い訳ばかりで、謝ることもできないでいると、周囲は呆れてしまいます。