通期業績を下方修正
ただし、この先もエネルギー価格・原材料価格が高止まりすることが予想されることから、ライフでは中間決算発表の同日に通期業績の予想を下方修正している。
修正後の23年2月期通期業績予想は、営業収益が当初予想から70億円減の7630億円、営業利益が同62億円減の17億円、経常利益が60億円減の180億円、当期純利益が40億円減の115億円。いずれもコロナ禍前との比較では高い水準ではあるものの、微減収、各段階利益は20%以上の減益になると見込む。
10月6日に発表されたオーケー(神奈川)の関西進出についての質問がおよぶと、「(関西に)進出してくるという噂だけが先行していたが、今回の発表によって場所もはっきりした。これで準備ができると考えると逆によかった」と岩崎社長はコメント。続けて、「ただ、関西もこれから人が増えるわけではない。厳しい戦いになるだろう」と述べている。
終わりの見えないコスト高、値上げ圧力、そして競合の進出とライフが乗り越えるべき壁は多い。食品スーパーのリーディングカンパニーの次なる打ち手は何か。ひとまずは今期の通期決算、そして来年に発表を控える第7次中期経営計画の中身に注目したいところだ。
提供元・DCSオンライン
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