シーズン開幕からポツポツと上がっている伊勢湾奥の青物だったが、ここ最近になって湾奥でもツバス(イナダ)の姿が出てきているとのことで数釣りを楽しみに行ってきた。9月11日、まだ薄明るいなか出船。まずは鳥を探しながら船を走らせる。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・丸山敬太)
ボートキャスティング釣行
20分ほど走って、三重の鈴鹿方面に鳥が集まっているのを発見して向かう。近づいてみると、ものすごい数の鳥と魚探には山盛りのベイト反応が映っている。
同行者はメタルジグで中層からボトム狙い、私はミノーで表層を狙ってみる。移動しながら広範囲に探ってみるが、アタリなし。
ナブラ撃ちでハマチ

相変わらずの鳥とベイト反応ではあったが、早々に見切って移動を決断した。少し沖へ船を走らせてみる。すると小規模ながらもナブラを発見。
ヘビーシンキングミノーを投げてみると、すぐにヒット。上がってきたのは見事本命のハマチだった。
ツバス&ハマチ連発
ここからチャンスと同様にミノーを投げてみるが、後は続かず。しかし魚探にはチラホラと魚の反応が出ている。メタルジグ40gに変更し、キャストしたらボトムまで落として、高速で巻き上げてくる。
10回高速で巻いたら一瞬ストップで、食いつくタイミングを入れる。これが正解で、ストップした瞬間にゴツッとアタリでヒット。
これまた同サイズの35cmほどのツバスだった。パターンを見つけたここからがすごかった。投げてはヒット。投げてはヒットでハマチが連発。一気に3匹追加できた。

この後も同じ高速巻きパターンで、ポツポツと飽きない程度に釣れてくれた。気づけばイケスもにぎやかになり、もう満足と帰ることにした。しかし、この帰路でドラマが!
帰り際に76cm良型ワラサ浮上
しばらく船を走らせていた時に、ふと数匹の鳥が不自然な動きをしていたので、気になって近づき、ルアーを投げてみる。するとその直後から、船の周りでナブラが出始めたのだ。
鳥も集まってきてにぎやかになってきたその時、同行者にヒット。「ちょっと大きいかも」とのひと声から鳴り響くドラグ音。「ハマチサイズではないかも」……と、タモを準備する。何度か力強い引きを見せながらも上がってきたのは、丸々と太った良型だ。計測してみると76cmとブリには届かなかったが、肥えていてとてもいいワラサだった。

思わぬところで納得のいくサイズ追加できたので納竿。ハマチの数釣りに良型ワラサまで出て満足のいく釣行だった。
今回ハマチのパターンは、細身のメタルジグをボトムから高速巻きし一瞬ストップ。この繰り返しだった。ハマチが湾奥に入ってきたのでこれからは数釣りも楽しめるシーズンに突入したと言えるだろう。多種類のルアーを用意し、その日のパターンを見つけると連発も楽しめるかも。



<週刊つりニュース中部版APC・丸山敬太/TSURINEWS編>
出船場所:新舞子