減量幅約20kg。増量期から減量期で驚きの変化をみせる麻生伴嗣選手は5月21日(土)、千葉・浦安市文化会館にて『マッスルゲート千葉』でボディビル75kg超級で優勝を収めた。ここでは麻生選手がどんな人物なのか、そしてどのようなトレーニングや食事で見事な筋肉美をつくりあげたのかを聞いた。増量期と減量期で考え方を変える麻生選手のそれぞれのトレーニングの方法とは?
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩
麻生伴嗣選手
ーー優勝おめでとうございます。トレーニングはおいくつのときに始めたのでしょうか?
「23?24歳ぐらいから本格的に始めました」
ーーきっかけは何だったのですか?
「太りたくないからと運動不足解消のためです」
ーー現在のトレーニングについて教えてください。
「分割法は月曜日が脚、火曜日が背中、水曜日が上半身メイン+全身、木曜日が肩、金曜日が胸、土曜日が下半身メインと全身、日曜日が腕です」
ーーオフはどのように決めていますか?
「身体が疲れてたらその日は休んでいます」
ーートレーニングで意識していることはありますか?
「増量期は重量を上げること、減量期はいかに効かせながら、早くその種目を終わらせられるかです。効いたら1セットでも終わらせることもあります。15分とかで終わります」
ーー全身すごい筋量ですが、自慢の部位はどこでしょうか?
「自慢の部位は脚です。増量期では1種目目からスクワットでマックスまで重量を上げていき)260?270Kg、そこからドロップセットやセットを組んで重量落としながらやってきます。例えば、260kg×1レップの後、240×3?5レップとか、220×5?7レップとか、200×8?10とかです。後は残りの体力でレッグプレスやハックスクワットなどを力尽きるまで行います」
ーー減量期は変えているのですか?
「オンの期間は逆で、スクワットプレス、レッグプレス、ハックスクワットなど、効かせながら行い、残りの体力でスクワットで追い込んで、有酸素を30 分?1時間やって終わらせます」
ーートレーニングをしていてよかったことは何ですか?
「大会などで成績を残すと周りの人たちが褒めてくれることです。そうするとそれがモチベーションになり、次の大会に向けてまた頑張れます」
ーー逆につらかったことはありますか?
「辛かったことは、スクワットで怪我をして、100kgも上がらなくなったときです。そのときはモチベーションも上がらず、落ち込んでいました」
ーー続いて栄養面を伺います。食事で意識していることは何でしょうか?
「自分に合う炭水化物を探すことです」
ーーサプリメントは何を飲んでいますか?
「BCAAを筋分解を防ぐために。ホエイペプチドをトレ中のタンパク質の吸収を高めるために利用しています」
ーー減量で意識していることは?
「とにかく有酸素で汗を多くだして、カロリー消費させることです。あとトレーニング後はバナナとプロテインと味噌汁のみでそれ以外は食べず、すぐに寝ます。夜中に何度も起きるが、BCAAと炭酸水を飲んで2度寝、3度寝をしています」
ーーでは逆にバルクアップで意識していることは何でしょうか?
「とにかく食べることです。昨年は白米を1日5合からスタートして慣れたら6、7、8合と増やしていきました。ちなみに9合は無理でした」
ーー大会に出場するようになり、周りの反応はいかがでしたか?
「今年大会に出るようになり、ほとんどの人が『そんなんじゃ勝てない』、『絞りが甘い』、『出ない方がいい』などといった意見でした。しかし、自分は『去年出られなかったので大会に出たい』という気持ちの方が強かったので、出場しました。実際に結果を出したら周りの反応は変わり、逆に褒めてくれて、応援してくれました。なので結果的にはよかったと思います」
ーー憧れの選手はいますか?
「憧れてる人は鈴木佑輔さんです」
ーー憧れを持ったきっかけについて教えてください。
「長野県、松本市にあるB.A.D.というジムに、以前2~3年ほど通わせていただき、そのときにベンチプレスを教わったことです。その後、筋トレのやり方やスクワットのやり方を教わりました。今、スクワットで高重量上げることができるのは鈴木さんのおかげです」
ーー最後に今年の目標を聞かせてください。
「次の目標は7月に行われる、東京クラス別、マッスルゲートスポルテック、東日本選手権の3つです。レベルが高い大会ですが、自分の力でがどこまで通じるか試したいと思い、申し込みしました。