シーズン終盤(十津川村の漁期は9月30日まで)の奈良県十津川村で、良型の尺アマゴを手にしたので、この時の様子をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奈良鱒兵衛)
十津川村で渓流ルアー釣り
9月17日(土曜日)、三連休の初日に奈良県十津川村へ良型アマゴを狙いに出掛けることにした。今回は十津川村でも人気河川でもある滝川へ入ろうと思う。狙いとしてはこの時期に本流から支流へ上がってくるアマゴを狙おうと、滝川でも下流部へエントリーすることにした。
釣り場に着いたのは午前6時、小雨が降ったりやんだりといった感じだ。ウエーダーに着がえてタックルの準備をするが、今回のタックルはトラウト用ロッド6ftにナイロンの4lbを巻いた2000番のスピニングリールをセット、ルアーはバルサミノー5cmでカラーはチャートヤマメを選んだ。
カワムツばかり
準備も出来たので6時30分に河原へ降りて川の様子を見るが、平水でクリアーだ。早速ルアーをキャストして様子をうかがうことにした。ルアーには反応しない魚が足元を走って行くのを見かけるが、アマゴでは無さそうだ。少しすると岩に着いた苔を食む姿を見かけたのでアユだとわかった。最近ではルアーでアユを掛ける釣り方も流行っているようなので、機会があればチャレンジしてみたい。
そして人気河川だけに無数の足跡もありかなりプレッシャーが掛かっているのも想像できる。そんな中ようやくルアーが着水と同時に反応がありヒット。まずはアマゴかと思えばカワムツだ。その後も時折ヒットするのはカワムツばかりでカワムツゲームになりそうだ。
休憩後に20cmアマゴ登場
2時間ほど休憩もしないで釣り上がってきたので、少し腰をすえて休憩する事にした。このころになると雨の止み間もなくなってきた。
休憩を終えて再開するが、雨で水面が叩かれてアマゴが居れば警戒心もなくなりヒットしそうなポイントが次々に出てくる。そうしていると小さな淵でギラリと光りヒットしたのはパーマークが入った綺麗なアマゴだ。サイズは20cmほどとまずまずだが、何より本命がヒットしたのは本当に嬉しい。
尺アマゴが登場
気分もよく更に釣り上がるが、水の色も笹濁りになってきてますます良型が釣れそうな雰囲気だ。
それでもしばらく反応が無い時間が続くが、一段と雰囲気のいい淵が出てきた。笹濁りと水面を叩く雨のせいで水中の様子がわかりにくいが、いかにもヒットしそうな雰囲気の中で突然ガツンと強いアタリがありヒット。水面に姿を見せたのはかなり良型のアマゴで心臓がドキドキしてきた。
絶対に取りたいと慎重にランディングしたのは、31cmと嬉しい尺アマゴだ。ただそれ程体高はなくスマートなシルエットなので、本流から上がってきたアマゴではなく居着きのアマゴかと思う。しかし尺アマゴは数年ぶりで、それも釣れそうな雰囲気の中で本当に釣れた事が嬉しくて感動だ。ヒットしてくれた事に感謝してリリースした。