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日本代表MF鎌田大地(26)らを擁するアイントラハト・フランクフルトは8日、FW浅野拓磨(27)所属ブンデスリーガ最下位VfLボーフム相手に惨敗。この一戦では元日本代表MF長谷部誠(38)に出番がなかっただけに、現地では同選手のレギュラー定着を求める声が高まっている。
長谷部誠は今季ここまでブンデスリーガ4試合連続出番なしなど、出場機会減少が顕著となっていた。しかし先月13日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節・オリンピック・マルセイユ戦でフル出場。安定感抜群のパフォーマンスを披露すると、その後も公式戦3試合つづけて先発出場。今月4日のCLグループステージ第3節・トッテナム戦ではイングランド代表FWハリー・ケイン(29)とのマッチアップを制し、勝利に大きく貢献していた。
そんな中、フランクフルトは8日のブンデスリーガ第9節・VfLボーフム戦で0-3と敗北。トッテナム戦から中3日ということもあり、鎌田大地が後半途中からプレー。長谷部誠はベンチ入りしたものの出番がなかった。
この敗戦をうけてドイツ誌『ビルト』は「長谷部誠不在のアイントラハト・フランクフルトは締まらない」と見出しをうち、「オリバー・グラスナー監督は自主的に長谷部誠をベンチに残した。水曜日(今月12日)のトッテナム戦に向けて休養させるために、週末を丸々休みにしたのだ」
「長谷部誠に加え、グラスナー監督は4つのポジションでターンオーバーを実施。キャプテンのセバスティアン・ローデやプレーメーカーの鎌田大地を先発メンバーから外した。フランクフルトとしてはローテーションが多すぎる。経験豊富な長谷部誠を欠いた4バックシステムは機能しない」と指揮官の起用法を批判している。
またフランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)はVfLボーフム戦後、メディアインタビューで「我々には2つの状況がある。長谷部誠は確かに重要なファクターだが、それはシステムとは関係ない」と、長谷部誠不在時の4バックシステムに言及。『ビルト』は「VfLボーフム戦での黒星について、長谷部誠の不在を言い訳にしたくない」と見解を示している。