消費者との
日常的な接点を生かす

 このように食品小売業にとってサステナビリティ活動は、社会貢献の枠に収まらず、ステークホルダーから選ばれる存在になるために欠かせない施策となっている。こうした状況もあり、最近では中期経営計画といった成長戦略の中に「SDGs」や「サステナビリティ」を組み込み、これを実行することで企業成長の実現をめざす食品小売企業も増えている

 食品小売企業は、日常的に利用されることから、消費者と多くの接点を持つ。たとえば冒頭のファミリーマートは全国に約1万6600店を展開し、年間来店客数は55億人を超える。この点で、食品小売企業がサステナビリティに取り組めば、多くの消費者を巻き込むことにつながり、結果、大きなインパクトを生み出せる可能性を秘めていると言える。

 こうした点からも食品小売企業は今こそ、サステナブルな施策を経営戦略に組み込み、持続可能な事業・組織を追求するときなのかもしれない。これに取り組む企業・取り組まない企業では将来的に、大きな差が生まれることになりそうだ。

食品小売企業のサステナブルな施策を表彰する新企画
「サステナブル・リテイリング表彰」
候補施策を募集しています!

ファミマがプラ製フォークを竹箸に切り替え!食品小売業でサステナブルな施策が加速する理由
(画像=『DCSオンライン』より 引用)

 ダイヤモンド・リテイルメディアは、食品小売業のサステナブルな取り組みを後押しし、業界全体で盛り上げていくことを目的に、優れた施策を表彰する企画「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げました。
 現在、サステナビリティを実現する食品小売企業の施策を応募・推薦によって募集中です。集まった施策の中から専門家陣の選定によって受賞施策を決定します。受賞企業には記念品を贈呈するほか、ダイヤモンド・リテイルメディアの媒体を通じて施策を紹介させて頂きます。
候補案募集期間 2022年9月15日(木)から10月14日(金)まで
結果発表    2022年11月中を予定

問い合わせ先
TEL:03-6811-7486 サステナブル・リテイリング表彰 事務局 大宮

提供元・DCSオンライン

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