スラックジャーク
さて、少し変則的な、「スラックジャーク」についても解説しよう。ちょっとした応用みたいなもので、ラインのスラック(たるみ)を使いながら、「左右に水平に滑らせる」ような動きを演出する。
まず、水中にリグを投じ、サオ先を立てた状態で、ラインテンション張らず緩めずの状態をつくる。そこから、サオ先をふっと下げてテンションを抜いてやって、ラインスラックを出す。そのスラックの分を、素早くリーリングで回収しながら、サオ先を上げてやる。「スラックを弾く」という表現が実際の感覚に近いかもしれない。
少しテクニックが要するが、エギングでも非常に有効な誘いなので、マスターしたい。
「場所ゲー」と思ってポイント探索を
続けて、タチウオのポイントについて。大阪湾沿岸の傾向で解説するが、どの海でもそこまで大きくかわらないのではないかと思う。
大阪湾沿岸では、タチウオは、年々「場所ゲー」となってきている。以前までのように、湾奥のどこで釣ってもバンバン飛びついてくるということはなくなった。沿岸の工事や黒潮大蛇行と温暖化の影響で、小型ベイトが減り、それに伴いタチウオの魚影も激薄化した。
実際、湾奥にマイフィールドを持っている方も、そろそろ無理を感じているのではないだろうか。今後のタチウオは、ちゃんと「出る条件」が整った場所を探して釣るしかない。
「場所ゲー」、場所ゲーム。タチウオならば、その「場所」とは、第一に潮通しのいいところだ。しっかりと潮が効いている海で、ミオ筋や水道など、何か地形に変化があるとさらに場を絞り込みやすい。アジもそうだが、回遊のルートとして、「必ずここを通らないといけない」というポイントを見つけて、そこでワインドをすれば魚との距離がぐっと縮まる。

ちなみにこの記事を書いている現在は群れが抜けてしまっているが、1ヶ月前までは泉南の各所で釣果があった。もう少し南にいくならば紀北、神戸方面ならば垂水漁港が有望だ。
その都度が一発勝負見つけた者勝ち
夕マヅメ、朝マヅメ。長くは続かないのがタチウオの時合いである。抜けるタイミングも多々ある。ポイントとヘッドウェイトなど、バチッとハマる条件を見つけた者が勝ちだ。



<井上海生/TSURINEWSライター>
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