資生堂の連結子会社の資生堂 ヨーロッパ(本社:フランス)は9月28日、皮膚上の細菌に注目したマイクロバイオームを応用したスキンケアブランド「ガリネー(Gallinée)」を所有するGallinée Ltd(本社:イギリス)を買収することに同意し、株式譲渡契約を締結した。
2030年までにスキンケア領域における世界ナンバーワン企業を目指す資生堂が新たにマイクロバイオームスキンケアをポートフォリオに加えた。そもそもマイクロバイオームとは、人体に共生する細菌やウイルスなどの微生物の総体であり、消化器や皮膚、口腔、鼻腔、呼吸器、生殖器など人体が外部環境に接するあらゆる場所に常在している。近年の研究からマイクロバイオームは健康や疾患に密接に関係することが判明するなど各診療科の医師や研究者を中心に注目を集めており、マイクロバイオームを応用したスキンケアは今後大きな成長が見込まれている。
今回同社が買収した「ガリネー」は、2014年に世界的なマイクロバイオーム研究の第一人者である薬学博士のマリー・ドラゴ氏が立ち上げたブランドだ。プレバイオティクスやプロバイオティクス、ポストバイオティクスなど特許取得成分を配合し皮膚上のマイクロバイオームの環境を整えるスキンケア製品や、ボディーケアやヘアケア、サプリメントなど全17品種を米国とフランスで展開している。今後も創始者であるドラゴ氏はブランドをリードし、さらなる発展を実現していく。
文・岡本湧/提供元・SEVENTIE TWO
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