比重の軽いスズヘッド

焼結タングステンヘッド、樹脂タングステン製ヘッドについて紹介してきました。どちらも一般的なナマリより、比重が高いことが特徴です。これにより同一ウェイトでもナマリ部分のシルエットをコンパクトにすることができ、より自然に魚に口を使わせやすくなります。

対して、比重の軽い素材もあります。それが、スズ(錫)です。ご覧のように、たとえばアジング用の0.3gのスズヘッドがありますが、これくらいの重量でも、まあまあの大きさ。

ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?スズヘッド(提供:TSURINEWSライター井上海生)

スズヘッドの特徴は、フォールスピードをスローにできることです。つまり、リグを漂わせるような使い方ができるのです。私の場合、ワームの自重を生かして、ヘッド部分をワームの中に埋め込んで使うことが多いです。ただ、そもそもそんなに出番はありませんが……。

デメリットとしては、飛距離が出ないこと。また、ナマリのシルエットが大きいので、見切られやすいかもしれません。ライトゲームの足元や表層の釣り以外では、そこまで使用するシチュエーションがありません。

一般的なナマリヘッドが無難

ジグヘッドの中でも、ナマリ部分が「異素材」といえる3つの素材について、特徴などは以上です。あえてこのような素材のヘッドを使うならば、今は各社で展開が広がり、価格もそう高くはなくなった焼結タングステンがよいでしょう。反響感度が高く、飛距離が稼げることには大きなメリットがあります。私もライトブリームでたまに使用しますが、足元の釣りを少し早くするために、樹脂タングステンのヘッドも一部役立ちます。

とはいえ、釣りの最初の最初からこうした「異素材」のヘッドを使うことはありません。まずはナマリ製の、いわゆる普及品をファースト・オプションとして間違いはないでしょう。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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