初心者からトップ選手まで幅広く指導

【柔道】柔道家・小見川道大による〝全国チェーンの骨太体験塾〟「Enjoy Judo」始動~先駆けの稲刈りイベント
(画像=一般社団法人「Enjoy Judo」設立で全国的な社会貢献活動を目指す小見川道大氏(撮影:丸井 乙生)、『mimiyori』より引用)

小見川は柔道選手ととして現役時代、ハンガリー国際優勝、ドイツ国際準優勝、嘉納治五郎杯準優勝など数々の実績を持つ。

04年アテネ五輪の代表選考会で敗れた後、第二の人生として総合格闘技に転向した。05年PRIDE武士道でデビューすると、07年には世界最高の大会「UFC」に初参戦した。その後も国内外トップクラスの大会に出場を続け、22年2・26 DEEP後楽園ホール大会で18年間の総合格闘技生活から引退した。

柔道では「NEO JUDO ACADEMY 小見川道場」を主宰し、初心者、幼少クラスからトップ選手まで幅広く指導する。格闘技クラス、柔術クラスも行うほか、22年7月には柔道の動きを取り入れたエクササイズコースを新設して〝小見川道大を投げまくれる〟というユニークな試みも実践。かつての日本代表選手は、広い懐で柔道と向き合っている。

人生にとって大事なことを伝えたい

【柔道】柔道家・小見川道大による〝全国チェーンの骨太体験塾〟「Enjoy Judo」始動~先駆けの稲刈りイベント000926.jpg
(画像=稲刈り後、根っこがない安全なスペースで子どもたちに技をかけられる小見川(撮影:丸井 乙生)、『mimiyori』より引用)

収穫した米は脱穀、乾燥、もみすりを経て精米。後日、この米で「おにぎり会」を開く予定。この日の参加者で、大人顔負けの仕事ぶりを見せた吉濱優希くん(中2)は「たくさん実っている稲を見てうれしかったです」と笑顔。将来は柔道家になりたいという後閑晴貴くん(小3)は「思っていたより簡単でした。疲れたけれど、楽しかった」と話した。

【柔道】柔道家・小見川道大による〝全国チェーンの骨太体験塾〟「Enjoy Judo」始動~先駆けの稲刈りイベント
(画像=作業をするうちに、子どもたちは協力しながら事を進めていくように(撮影:丸井 乙生)、『mimiyori』より引用)

「Enjoy Judo」はいわば、骨太な体験塾の全国チェーンだ。

全国各地の道場と連携する〝ボランタリー・チェーン〟を目指しており、柔道の定期的な練習試合や大会、教室、夏合宿のほか、米作り、登山など自然と親しむイベントの実施を予定。他競技との交流なども見据えるなど、柔道には限らない体験を提供する方針で、「生きる力」を身につけることを目的とする。

「柔道は、投げられたら起きないといけない。柔道を通して、人生にとって大事なことを伝えていきたい」

柔道選手、総合格闘家の現役生活を終えた小見川は柔道家として、〝第三の人生〟で子どもたちの未来をつくっていく。

【柔道】柔道家・小見川道大による〝全国チェーンの骨太体験塾〟「Enjoy Judo」始動~先駆けの稲刈りイベント
(画像=「柔米」のビジュアル(提供:Enjoy Judo事務局)、『mimiyori』より引用)

◆「柔米」販売へ

この日収穫した米は「柔米(やわらまい)」と命名され、今後は田植えと稲刈りイベントを実施しながら、その収穫米の販売を来年から予定。パッケージには小見川が礼をするイラストに、座右の銘「実るほど 頭(こうべ)を垂れる 稲穂かな」がデザインされている。

文・丸井 乙生/提供元・mimiyori

【関連記事】
【連載「生きる理由」23】柔道金メダリスト・内柴正人氏 「瞬間の課題を自分に課す」中編
【五輪金メダリスト連載】留学と脱臼を乗り越え金メダル!日本人男子レスラー唯一の五輪連覇を達成~1964年東京五輪レスリング・上武洋次郎>
【サッカー】クラブワールドカップ 名門「バイエルン」前編~影響力絶大!コロナ募金にサポーター団結
【オリパラ】オリンピック開会式の名珍場面③~有名人編 幻のフレディー・マーキュリー/モハメド・アリが点火
【ラグビー】欧州6カ国対抗戦「6nations」再開~アイルランド代表のプチ情報前編