ニューヨークダウ平均株価(以後NYダウ)が9月23日(金)に2022年6月17日以来36日ぶりに3万ドルの大台を割り込んだ。9月19日(月)からのNYダウの終値の推移を見てみると:


9月19日(月):3万1019ドル68セント(+197.26)
9月20日(火):3万706ドル23セント(−313.45)
9月21日(水):3万183ドル78セント(−522.45)
9月22日(木):3万76ドル68セント(−107.10)
9月23日(金):2万950ドル41セント(−486.27)


4日連続の下落で3万ドルの大台割れだ。注目されたのは週明け9月26日(月)の相場展開だ。ここで踏みとどまって3万ドルの大台に復帰できる相場のエネルギーがあれば、この3万ドル割れも「調整局面」ということにできるのだが、結果は「凶」と出た。


9月26日(月):2万9260ドル81セント(−329.60)


5日連続の下落で2万9000ドル台も割り込みそうな雲行きになっている。5日間で実に1758ドル87セントの下落である。9月1日の終値が3万1656ドル42セントだったから、9月に入ってから実に2000ドル以上の下落だ。

NYダウ3万ドル割れ!これは終わりの始まりか?
(画像=出典:Google Finance,『SEVENTIE TWO』より 引用)

下落の原因はインフレ抑制を目的にしたFRB(米連邦準備理事会)による政策金利の大幅な利上げ。全く収まる気配がないインフレに業を煮やしたFRBによる金利上昇で、マネーが株から高金利の債券にシフトしているのが背景にある。現在のインフレの原因は2月24日のロシアのウクライナ侵攻だが、収束はまだまだ先になるという判断が働いているようだ。

NYダウの3万ドル復帰がいつになるかというのが今後の焦点だが、ズルズルと下がっていくということになるとNY株バブルも終焉を迎えることになる。参考までに、今回の相場の起点は新型コロナウイルスによる感染拡大がいよいよ本格化確実になった2020年3月20日の1万9173ドル98セント(終値)で、その後高値は2021年12月31日の3万6338ドル30セント(終値)だ。相場の起点1万9173ドル98セントから高値3万6338ドル30セントまで約1.90倍である。仮に株バブルが弾けた場合は、2万5000ドルが次の注目ポイントになるが、強気な意見ではただの調整局面にすぎないという見方もある。そのいずれかは今週の動きにかかっていそうだ。

なお、NYダウにほぼ連動して推移している日経平均株価も9月12日の終値2万8542円11銭から一本調子に下げ始め、2万7000円台を割り込んでいる。今年の安値は3月8日終値の2万4790円95銭で、もう少し下値がありそうだが、NYダウほど深刻ではない。

文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO

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