「英国のストーリーあるライフスタイル」をコンセプトに運営する「BRITISH MADE(ブリティッシュメイド)」に昨年完売した人気モデル、タイロッケンコート「ヨークシャー」の新色が入荷。
「ミルクベージュ」と「ブラック」が加わった。
スタイリスト四方章敬が語るタイロッケンコート「ヨークシャー」の魅力
ブリティッシュメイドが展開するタイロッケンコートの「ヨークシャー」。トレンチコートのようなダブルブレストながら、身頃にボタンのないデザインが特徴。19世紀末のボーア戦争時に考案され、これが変化してトレンチコートが生まれたともいわれる歴史的背景を宿したアイテムだ。
ブリティッシュメイドのメンズアイテムを監修するスタイリスト・四方章敬(しかた あきひろ)氏はこのように語る。
「コートを“着込む”というより、無造作に“羽織る”感覚で着られるのがタイロッケンコートの魅力。ボタンがないぶん、トレンチよりもすっきりと軽快な印象になるんです。
とはいえヴィンテージそのままだと、やはりクセが強く合わせにくい。そこで胸周りの芯地を省いて軽快感を高めたり、首ぐりをコンパクトにして襟周りのバランスを調整したりと細部をアップデートしました。
国内有数の実力派コートファクトリーに生産を依頼することで、テーラードコートのような本格仕立てに仕上げられているのもポイントです」
ヴィンテージの雰囲気を保ちながら、軽やかに“羽織る”イメージで楽しめる一着になっている。
素材には昨年同様しなやかさとハリコシ、シルクを思わせる美しい光沢を備えた、コットンギャバジンを採用。さらに撥水、花粉防止加工を施すことで、機能性もプラス。今季は新色となる「ミルクベージュ」と「ブラック」、昨年から継続となる「ベージュ(ソラーロ)」、「アイスベージュ」のラインナップになっている。
今季は「ミルクベージュ」と「ブラック」が追加
追加された2色に関して、四方氏は以下のように話している。スタイリングの参考にしてほしい。
「継続の2色に関しては、大定番のベージュ(ソラーロ)と、昨年予想以上の反響をいただいたアイスベージュを残して、お客様のニーズにお応えしようと考えました。
そのうえで新色を決めるときに意識したのは“汎用性”です。ブラックに関しては、ちょっとした加減でモードっぽく見えたり艶っぽくなりすぎたりしてしまうのですが、こちらはヘリテージテイストなタイロッケンであること、また素材がウールや化繊ではなくコットンギャバジンであることによって、あくまでトラッドなイメージをキープしています。
なので、ネイビーコート感覚で使えてベーシックな洋服にも合わせやすいと思いますね」
「ミルクベージュは、既存のアイスベージュとベージュ(ソラーロ)の中間的なキャラクターを狙いました。前者はフレンチ的な甘さを感じさせる表情、後者は骨太なヴィンテージテイストが漂う表情で、いわば対照的なキャラクターなのですが、ミルクベージュはそのどちらにも寄らないマイルドさが魅力です。さまざまなスタイルにマッチするので、より幅広い方に着ていただけると思っています」
ボタンがないぶん、トレンチより軽快感があるのが魅力。まさに今の気分にぴったりのアウターだ。
(akihiro takeji)
※価格は全て税込