カジュアル衣料大手のアダストリアは2023年春から、米ファッションカジュアルブランド「FOREVER(フォーエバー)21」の販売を始める。EC(インターネット通販)サイトと店舗の両方で販売し、2028年2月期に売上高100億円を目指す。

 フォーエバー21は米ロサンゼルス発で、2009年に日本に1号店を出店した。ファストファッションブームに乗って一時は国内に20店舗以上を展開していたが、その後売上が低迷し、19年に日本から撤退した。

 20年には米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)が同ブランドを買収、日本では伊藤忠商事がマスターライセンス契約を結んだ。アダストリアは22年5月に設立した子会社Gate Win(ゲートウィン、東京都渋谷区)を通じて伊藤忠とサブライセンス契約を締結し、同ブランドの商品を販売する。

 23年2月からアダストリアグループの公式ECサイト「.st(ドットエスティ)」での販売を開始、同年春には店舗の展開も始める。店舗は、関東・関西の郊外型ショッピングセンターを中心に出店し、1号店は「三井ショッピングパーク ららぽーと」への出店を予定する。

提供元・DCSオンライン

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