記者が知る範囲でもっともよくアタリをもらえる釣り場だと思っているのが、群馬県板倉町にある群馬の水郷だ。釣り場料金も安く、毎日通ってもお財布にやさしい。ゆえに釣りの腕を磨くにはもってこい。記者的にはヘラブナ釣りの道場と認識するこの釣り場の概要を簡単ではあるがガイドしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 編集部)
群馬の水郷の概況
群馬県館林市にある近藤沼付近に端を発し渡良瀬遊水地へと注ぐ谷田川のほとりにある池が群馬の水郷だ。かつては3面ある池にコイ釣り、ヘラ釣りと分かれて活況を帯びていたが、現在はコイ池が閉鎖されメインのもっとも大きい池でのヘラブナ釣りのみで運営されている。
![今週のヘラブナ推薦釣り場2022【群馬県・群馬の水郷】](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/20220923hr0206.jpg)
漁協があるので毎年定期放流がなされ、魚影はすこぶる濃い。かつては野池(遊水地)から獲ってきた魚が主流だったが、近年は小さいながらも養殖ベラも放流されるようになり、形の整った美ベラが多く釣れるようになった。
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池は夏水位と冬水位とがあり、谷田川の水位に準ずる。今年は10月いっぱい同川の水位を下げないそうなので、それまでは夏水位のままで釣りが楽しめるだろう。
ポイント
群馬の水郷のポイントを紹介しよう。
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南岸
おもに夏水位の宙釣りメインの時期に人気のエリア。とくに真夏の暑い時期は早朝から釣り人が押し寄せ、池前の駐車場が満車になってしまうこともしばしばある。もし満車だった場合は道路側にある舗装された駐車場を利用すればいいが、釣り場からは離れてしまうのでカートがあると便利だ。
釣り座は野地でやや凸凹しているので、釣り材のベタ置きでは対応しづらい。足をつなぐか、板きれなどを利用して水平を保つ工夫が必要だ。
北岸
野地エリアもあるが、人気なのは階段護岸。水位が下がっても、ここなら階段を下がるだけなので釣り台を出しやすい。おもに冬水位の時期に人気。釣り方は底釣りがメインになるが底だと型が小さくなるので、あえて宙釣りで狙う人も多い。
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釣り方とエサ
群馬の水郷での釣り方とエサを紹介しよう。
宙釣り
夏水位の状態では宙釣りが断然有利。竿は釣り座が空いていれば竿8~12尺、混むと10~15尺でタナは1~2m。エサは両ダンゴかトロ巻きセットだろう。魚影が濃いのでよほど浅場にでも入らない限りウキはよく動く。正直、釣果の差はそのまま釣技の差と言っても差し支えない。
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アベレージサイズが8~9寸だが、油断してると0.5号のハリスでも簡単に切っていってしまうほど魚の引きが強い。釣り座がやや高いせいもあると思われるので、仕掛けを長めにするとか軟調子の竿を使うなどひと工夫が必要。
底釣り
夏水位(高水位)の間は不人気の釣り方だが、冬水位になると途端にこの釣り方がよくなる。また釣り座も夏の間は南岸がメインだが、冬水位では北岸の階段護岸に人気が集中する。
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竿13~18尺で、エサは両ダンゴかグルテンセットが主流になる。さらに水温が低下すると、段差の底釣りもよくなるだろう。
なお、宙に比べて型が小さくなるので、冬水位になっても沖めを宙釣り(グルテンかウドンのセット)で狙うのも面白い。
<週刊へらニュース 編集部/TSURINEWS編>
群馬の水郷
入釣料:¥500(現場徴収)。釣り台必携。