鈴木唯人 写真:Getty Images

 セルティックは昨年末、日本代表FW前田大然(24)やMF旗手怜央(24)、MF井手口陽介(26)らを獲得したことで注目を集めた。そのセルティック率いるアンジェ・ポステコグルー監督が今年1月の移籍ウィンドウにむけて、すでに獲得候補を一本化していることを明かした。22日、英紙『デイリーレコード』が同監督のコメントを伝えている。

 セルティックは昨年6月に明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスからポステコグルー監督を引き抜くと、翌月にはヴィッセル神戸から日本代表FW古橋亨梧(27)を獲得。古橋亨梧が昨季前半戦だけで2桁ゴールと結果を残したこともあり、昨年末に日本人3選手の獲得に踏み切っていた。

 すると前田大然や旗手怜央がレギュラーに定着。井手口陽介は加入3週間後の負傷離脱により出場機会を得られなかったものの、セルティックは日本人選手の活躍によりリーグ優勝を成し遂げていた。

 そのセルティックは今季ここまでリーグ戦で6勝1敗で首位をキープ。UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージにも参戦する中、好調を維持している。

 その中、ポステコグルー監督は『デイリーレコード』のインタビューに対応。今冬の補強計画について聞かれると「昨年の1月、私は確信もなく未来も予測できないまま、特定のポジションについて何が必要かを考えていた。今年も同じことを考えている。すでに計画を立てており、このクラブに必要な獲得候補を特定している」とコメント。

 「1月に選手を獲得することにより、万が一我々の選手たちが手放されるようなことがあっても、容易に実行できる。これは我々の計画の一部であり、そのための準備は整っている」

 「我々は次の2つ、3つ、4つ先の移籍ウィンドウについて計画を立て、どのようなギャップが起こり得るか予測しようとしているんだ。選手たちの年齢層を見ているけど、今のところは若い層が多い」

 「今後数年間でその層が厚くなり、何人かの選手が移籍することは分かっている。だから、その下の年齢層で、育成できる選手を確保しなければならない。目先の問題だけでなく、中期的、長期的な課題にも目を向けなければならないんだ」と、中長期的な目線を持って選手獲得に動く方針を明かしている。

 また『デイリーレコード』は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会が開催されることに着目。「カタールW杯に参加するセルティック所属選手は多く、ポステコグルー監督率いるトッププレーヤーたちの関心を集めることは間違いない」と、日本代表の一員として参戦する可能性のある前田大然、旗手怜央、古橋亨梧らに移籍の可能性があると主張した。

 なお『デイリーレコード』は今年6月、セルティック移籍の可能性がある日本人選手として、清水エスパルス所属のU21日本代表MF松岡大起(21)やFW鈴木唯人(20)の名前を挙げている。ポステコグルー監督が獲得候補について具体的な言及は避ける中、再びJリーガーの獲得に向かうか注目が集まる。