浦和レッズのゴール裏 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・浦和レッズは20日、「ACL2022決勝 第2戦の試合会場について」と題した声明を発表。埼玉スタジアム2002でのAFCチャンピオンズリーグ決勝2ndレグ開催にむけての交渉継続を明らかにしていたが、SNS上で関係者等に対する誹謗中傷が見られたとしてサポーターに警告を発している。

 浦和レッズはACLグループステージ東地区を4勝1分1敗で突破すると、日本開催の決勝トーナメントでジョホール(マレーシア1部)、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ1部)、全北現代(韓国1部)を撃破。ACL決勝へ駒を進めている。

 そのACL決勝は来年2月19日に1stレグが開催予定であるほか、2月26日に浦和レッズのホームで2ndレグが行われる。ただ2ndレグの試合会場については、埼玉スタジアム2002で芝の張り替え工事の時期と重複することもあり、現時点では未定となっている。

 浦和レッズは試合会場に関する経過報告を発表。「埼玉県及び関係各所との調整を行っております」とした上で芝改修工事の延期や工期短縮を県から断られたこと、そしてACL決勝開催日程変更にむけてJリーグや日本サッカー協会(JFA)に働きかけていることを明らかにしていた。

 するとSNSユーザーからは「田嶋幸三には協力じゃなくて処分を求める」、「JFAが悪い」、「なぜ日本代表戦は延期できるのか」といったJFAや田嶋幸三JFA会長に対する批判が噴出。さらには「大野、レッズサポを敵に回したら次はないぞ」と大野元裕埼玉県知事に対する反発の声も上がっていたが、これらにくわえて誹謗中傷もあったという。

 これを受けてクラブは21日深夜に「SNS上等での誹謗中傷について」と題した声明を発表。以下のような文面でサポーターへの呼びかけを行った。

 「日頃より浦和レッズに熱いサポートをいただき、ありがとうございます。先般経過報告いたしました、ACL2022決勝 第2戦の試合会場調整に関連しまして、SNS上等で特定の個人や団体に向けた誹謗中傷や悪意ある投稿が確認されております」

 「私ども浦和レッズは、ACL優勝のために最大限の努力を行ってまいりますが、あくまでもその手段は社会のルールに則ったものであることを前提としております。SNS上等での誹謗中傷、或いはそれに類する行為はその前提に該当せず、また浦和レッズの理念とも明確に異なり、いかなる理由があっても許容いたしません」

 「過去2回に渡って経過報告を行わせていただいております、試合会場調整につきましては、浦和レッズのファン・サポーターのみなさまは勿論のこと、他クラブのファン・サポーターを含めた多くのみなさまから励ましのお言葉を頂戴しておりますこと、心より感謝申しあげます」

 「そうしたみなさまのお力もお借りしつつ、埼玉県及び関係各所と誠実に向き合い、相談、交渉を行ってまいりますので、SNS上等での誹謗中傷、或いはそれに類する行為は絶対におやめくださいますようお願い申しあげます」