3. 雑談とワンポイントアドバイス

今回ご紹介しました須走ルートは、日本最高峰の剣ヶ峰との標高差で約1,770m、標準登山時間は休憩を含めない歩行時間のみで登りが約6時間、下りで約3時間、歩行往復約14kmです。下りは70%程が砂走のルートなので、健脚な方は頑張れば2時間を切ることは難しくありません。森林帯を歩き富士山の自然を身近に感じることができる唯一のルートなので、他のルートで既に登頂された方にもおすすめしたいルートの1つです。

しかし、富士登山で欠かせないのはやはり体力です。溶岩や砂地の急勾配が続きますので、初めての登山が富士山では、勾配も酸素濃度も他の山とは全く違いますので簡単に歩くことなどできません。あらかじめ登山体力の増強と登山技術を十分に身に付けてからアタックしてください。

また、高所の登山で心配されるのは落雷と高山病です。遠くでゴロゴロと聞こえたら早めの行動です。高山病は人それぞれなので、登山中症状が出てしまったら決して無理はしないで下山する方が安心です。大変な事態になってからでは遅いですから。

そして登山準備としてはどの登山でも共通しますが、登山道具3点セットはしっかりした物を用意してくださいね。

  1. 登山靴:自分の足にフィットし、履き慣らした靴
  2. レインウェア:透湿耐水性機能が高い素材の物を入手
  3. 登山ザック:荷物は全てザックの中にしまい登山中は両手が使えるようにしてください。また、必要以上に大きなサイズを準備して余分な荷物を増やさないよう、自分の荷物は自分で背負って登山できる重さで準備してください

まあなんといっても世界文化遺産である富士山は、流石に何度登っても毎回新たな感動があります。4つあるルートを登山と下山で分けてアレンジして周遊することもできるので何度でも楽しめます。

最後に、今シーズン2回目に登った御来光の様子を写真と動画でご紹介します。

【世界遺産の山に登頂】ゆったりめぐる富士山2022年夏登山!!
(画像=山小屋前のテラスから御来光。山中湖や周辺の山塊そして遠くの景色もはっきり見えました、『たびこふれ』より引用)

テラスからの動画です。

この時は河口湖、山中湖、御坂山塊、八ヶ岳、秩父の山々、丹沢山塊、箱根の山々、江の島、大島、三浦半島、房総半島など数えきれない景色を見ることができました!

こんなに素晴らしい富士山に時間を掛けてゆったりめぐりながら登ってみませんか。

・・・登山の紹介はまだまだ続く

文・写真・倉山(くらさん)/提供元・たびこふれ

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