17歳までの女性への犯行が増加
フェミサイドと呼ばれている女性や少女を標的にした殺害の場合17歳までの女性への犯行が増加しており、2015年から今年9月までに542人が殺害されているそうだ。
フェミサイドに関係した査察調査によると、2015年に344件であったのが、今年だと11月まで既に809件にまで及んでしているという。昨年は950件あったということで、今年も昨年とほぼ同じ件数になりそうだ。(以上、11月25日付「エル・パイス」から引用)。
その一方で法廷での弁護で国選弁護士の場合を見ると一人の弁護士が平均して152人の依頼主を抱えているそうだ。その為、十分な弁護が実施できないでいる。(同上10月5日付「エル・パイス」)。
なぜ殺害事件が急増しているのか
メキシコには麻薬犯罪組織カルテルが横行し、またそれに付随してその下請け的な犯罪グループが活発に活動して犯罪を繰り替えしている。調査で判明しているだけでも150余りの犯罪組織とそのグループが記録されている。
その影響で、隣国の米国から武器の密輸入が頻繁に行われている。その数は年間で50万丁と推測されている。それがメキシコでの殺害を容易にしているのである。
メキシコの現政府は米国の武器製造業者11社に対し訴訟を起こしている。この訴訟が法廷で実際に公判に結び付くかは疑問であるが、これはバイデン大統領に対し武器のメキシコへの輸出を厳しく取り締まるようにという牽制の意味でもある。(8月6日付「エル・パイス」から引用)。
この問題を解決しない限りメキシコでの殺害事件が減少することはないであろう。
文・白石 和幸/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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