テントを設営時に使われるペグをモチーフとした本のしおり「ブックペグ」が、広島のアウトドアブランド「野良道具製作所」から登場。広島 蔦屋書店(広島県広島市)にて取り扱いがスタートした。

キャンプ場でのひとときを、読書をして過ごす人にピッタリなアイテムとなっており、真鍮製で造られるしおりは雰囲気満点。価格は1500円(税込み)だ。尚、売上の一部は日本財団「子ども第三の居場所基金」に寄付される。

【広島 蔦屋書店】広島のアウトドアメーカー「野良道具製作所」の新作ブックペグを販売

キャンプ道具のペグと読書に必須のしおりをかけ合わせた新しいギア

広島 蔦屋書店にて2022年9月18日(日)より、ヘビーデューティーと地元にこだわる広島のアウトドアブランド「野良道具製作所」の新ギア「ブックペグ」の販売を開始する。

商品名:ブックペグ
販売価格:¥1500(税込)

本とアウトドアをかけ合わせる新しいギアが誕生した。
その名も「ブックペグ」。
それは、キャンプでは必須のギアであるペグと読書に必須のギアであるしおりをかけ合わせた新しいギア。

頑丈で長持ちそれでいて機能的で美しい、ヘビーデューティーかつスタイリッシュなアイテムで人気の地元広島にこだわったアウトドアブランド「野良道具製作所」の新作「ブックペグ」を広島 蔦屋書店で販売する。

なぜ「本とアウトドア」なのか。
実は本とアウトドアは相性がピッタリなのである。
自然の中に身をおいて、五感で世界を感じながら、デジタル機器から離れて過ごすのがアウトドアの醍醐味。そこで仲間と楽しくおしゃべりをしたり料理をしたりする時間も最高なのだが、独りで静かに集中して本を読んでみるのはいかがだろう。

自然の中、静寂の中、柔らかな光が作る木陰の中で風を感じながらの読書、あなたはどんな本を選ぶのだろうか。家の中で読むときとはまた違った読書体験がそこには必ずあるはずである。

読んでいる途中で本にブックペグを打ち込んで、空を眺め、風を感じ、森の音を聞いてみよう。

今回のブックペグ販売にあたり、野良道具製作所様より売上の一部が「子ども第三の居場所基金」へ寄付されることが決定した。

ブックペグ開発者の野良道具製作所代表の里崎亮様よりメッセージ

キャンプで使う「ペグ」、このペグをモチーフにした真鍮製の「しおり」である。
野良道具製作所の活動のメインテーマである「アウトドア×地域×福祉」。

ブックペグがこの活動のシンボルになってほしいという願いも込め、今回このブックペグの売上の一部を、日本財団さんが取り組まれている「子ども第三の居場所基金」に寄付させて頂くことにした。

普段は焚き火台などのアイテムを作っている野良道具製作所なので、今回のブックペグは若干テイストが異なるということもあり、

  • なんでアウトドア用品メーカーが「しおり」なの?
  • なんで寄付するの?
  • なんで「子ども第三の居場所基金」なの?

などなどの疑問もあると思う。

これにお答えしようと思うとどうしても長文にはなってしまうのだが、一通り下記にて解説する。どうかこのブックペグをきっかけに、日本財団様のご活動、ならびに我々の活動に興味を持ってもらえれば幸いである。

まず最初に私個人の話をさせてもらうと、このアウトドア事業を始める前、2015年より友人と共に、広島県大竹市にて「放課後等デイサービスHOORAY」という事業所を立ち上げたのが「福祉」との関りの第一歩になる。

そこから2年弱、私も講師として現場に入り子供たちに「演劇」や「朗読」などをはじめとして、主に表現活動を軸とした授業を行ってきた。
私が施設を離れてからも、HOORAYの子供たちには、野良道具製作所の直営店である「アウトドアスペース野桜」にて接客体験や商品づくりなどといった形で関わっている。

私が子供たちと、そしてその保護者さんと接する中で非常に強く感じたのが「居場所」のたいせつさである。

障がいのあるなしに関わらず、今「居場所」がない子供が非常に増えていること、またコロナでそれが加速してしまっていること、私が放課後等デイサービスに関わる中でこれを意識しない日はなかった。

放課後等デイサービスはレスパイトケアも役割の一つだが、子供たちと同様に保護者もまた、居場所を失っているように思う。

学校の中でも同じ保護者同士で味方を見つけられず、先生も障がいについての知識が乏しく、また地域の中でも満足なサポートが受けられずどうしようもない中で子供につらく当たってしまったり、悩みに悩んで放課後等デイサービスに相談に来る方はこれまででもおそらく何百人といた。

こういった体験を通じて、喫緊で我々が取り組むべき課題と捉えているのが総合的な「居場所づくり」である。

それは放課後等デイサービスを卒業した後の就労も含めての「居場所づくり」と捉えており、現在、アウトドア事業を軸とした就労支援施設を立ち上げるべく奮闘中である。


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もともと、単純に自然を「消費」するだけの「アウトドア」に疑問を持ち、「野良=野を良くする」というコンセプトで始めた野良道具製作所。

そして自然を守っていくには「地域」と共に歩むことが必須であり、その地域の土台を支えるのが「福祉」であるということ。

アウトドア×地域×福祉
このメインテーマはそんな活動の中で生まれた。

そして、日本財団様の「子ども第三の居場所基金」という活動は、我々のテーマや理念と非常に通じるものがあると私は勝手に感じている。

ただ、そんなふうに偉そうなことを言いながらも、私には福祉に関する知識も乏しければ経験も少ない。そんな中、私にできることはやっぱり「ものづくり」以外にない。

そのものづくりを通してどう支援を行っていくか、それを考えて設計したのが今回のブックペグである。

私と同様に、今までアウトドアに慣れ親しんできた方がこのブックペグを通じて「福祉」に興味を持ち、支援の手を伸ばすきっかけになればこれ以上の喜びはない。

これも確信を持って言えるが、そうやって日本各地の福祉が充実し、地域が元気になれば、アウトドアは今よりももっと楽しい遊びになるはずだ。

地元広島で素晴らしいものづくりをしているメーカーの商品を広島の蔦屋書店から広島の皆様へ、そして全国の皆様へ紹介していくプロジェクトの一環として、店頭での販売に加えて9月10日から蔦屋書店のECサイトでも販売する。