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昔を知る人だけでなく、今のダイバーにこの映画を観てほしい
昔を知る人だけでなく、今のダイバーにこの映画を観てほしい
話を映画に戻そう。映画の主題歌はサザンオールスターズの「さよならベイビー」。そしてほかにも「ミス・ブランニュー・デイ」「思い過ごしも恋のうち」、「みんなのうた」など、懐かしのサザンの名曲たちが物語を彩る。海とサザン、最高のコラボレーションだ。
映画の終盤では、皆が血眼になって海に残された宝を探すが、果たしてその結末は⁉ 吉岡と真理子は心を通わせ…、そしてラストシーンへ。
ストーリーは単純明快だが、この映画が当時のダイビング業界に及ぼした影響は計り知れない。それまで、ハードで地味なイメージが強かったスキューバダイビングが、一気にファッショナブルでかっこいいマリンスポーツとして認識されるようになったのだ。
特に映画の中で印象的だったのが、楽しそうに水中スクーターで海の中を泳ぎ回るダイバーたちのシーンだ。今では普通に使われるようになっている水中スクーターだが、当時は画期的なアイテムだった。スタイリッシュなダイビング器材を身につけて、週末にダイビングを楽しむ主人公・真理子のような女性ダイバーが一気に増え、その後ダイビング業界は大いに発展を遂げた。
長くダイビングに関わる仕事をしてきた筆者としては、多くのダイバーやこれからダイビングを始めたい人にこの映画を観てほしいと心から思う。とにかく理屈抜きに楽しんでもらえればいいのだが、この映画がダイビング業界にとってエポックメイキングな作品だったことを頭の片隅に置いてもらえると、さらに違った見方ができるかもしれない。
『彼女が水着にきがえたら』
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発売元:フジテレビ/小学館/ポニーキャニオン
販売元:ポニーキャニオン
(C)1989フジテレビ・小学館
提供元・oceanα
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