本命ぽつぽつ
早速仕掛けを落として底をトントン誘いをかける。が、なかなか反応が得られない。船長が見立てた最高の日だけあって抜群に釣りやすいのだが、それに釣果が伴ってこない。いい年ならバンバン釣れてきてもおかしくないような状況だけに、やはりイイダコ自体が少ないのかもしれない。
周りの釣友たちも状況は変わらないようで、ヒットはぽつりぽつり。本来なら簡単に釣れるので初心者にもおすすめの釣りなのだが……。
![開幕直後の瀬戸内イイダコ釣りで船中平均10匹 今後の回復に期待](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/4dd3bc458c08e8c306b54f87b2e01a32.jpg)
船上パーティが楽しみ
こうなってくると集中力が切れてくる。「船長いつもの、あるん?」船長はニコニコしながら、元気に「あるよ!」と答えてくれる。それは、船上パーティである。ビキニの美女を侍らせて、シャンパンをぬくのではないが、最高のごちそうがそこにはある。
ネタばらしをすると、カップ焼きそばに、カップうどんなどの、お好みのカップ麺を船上でこしらえてくれるので、それを頬張るのである。今回の私のリクエストアは、豚骨ラーメン。空気もきれいだし、船にゆっくり揺られて、気持ちが良いので、「こんなうまいカップ麺食ったことがないわ」と、皆も皆絶賛の嵐となる。船長の気配りで、お湯も沸かすことが出来る釣り船中村屋は最高である。
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釣果と今年の展望
開幕の状況から今シーズンを見通すと、今年のイイダコは数が少ないかもしれない。この日の釣果は、皆も10杯くらいずつで、10杯に届かない人もいた。誰でも簡単に釣れるイイダコだが、女性や子供にイイダコ釣りの楽しさを体験してもらうには、昨年に引き続きちょっと厳しい年になるかもしれない。しかし、穏やかな瀬戸内海での楽しみは、釣果以外にもいろいろあるので、自分なりの楽しみを見つけて瀬戸内海に繰り出してみてはいかがだろう?
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船長は、「何が原因かはわからないが、底引きで一網打尽にすると、次の年は、イイダコがおらんようになる。漁師も残しながら漁をするようにしたらええのに。もう少し禁漁区を増やすのも手かな」。「30から40杯くらい釣れるようになるといいんだけど、もう少し調査して釣れだしたら連絡するわ」と話していた。船長に「他の魚種はなにがあるん?」と聞くと、「そりゃ、タイラバよ!ブリも釣れるし」とのことだ。
ということで、多くのイイダコをタコさん釣る道具の工夫や、誘いのテクニックの紹介は来年にします。
地球は僕らの遊び場だもの。釣りはやめられませんなあ。
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<濱堀秀規/TSURINEWSライター>
中村屋