ヤマト運輸は、新たなスマートフォン決済サービス「にゃんPay(ペイ)」を開始する。現金をチャージ(入金)して利用するコード決済サービスで、にゃんPayで支払うと荷物発送時の宅急便運賃が12%割引となる。

 9月12日から「ヤマト運輸公式アプリ」の追加機能として提供する。みずほ銀行の組み込み型決済サービス「ハウスコイン」を活用しており、ハウスコインとしては初号案件となる。

 チャージは銀行口座から行う。チャージの上限額と支払い可能額はいずれも1日当たり2万円まで。みずほ銀行のほか、地方銀行や信用組合など140以上の金融機関の口座を登録できる。

 事前に「ちょうどチャージ」機能を設定しておくと、残高が不足した時に登録済みの銀行口座から不足金額のみが自動チャージされる。

 セキュリティ対策として、口座の登録時には各金融機関のウェブサイトでの認証手続きに加え、にゃんPay独自の多要素認証によって、不正なアカウント開設や口座の登録を防止する。

 ヤマトでは2007年から直営の営業所やセールスドライバーによる集荷時の決済手段として電子マネーに対応、21年4月からは6種類のバーコード決済にも対応している。

提供元・DCSオンライン

【関連記事】
「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」