「メンズきものテーラー」をコンセプトに、固定観念にとらわれない自由な発想で、伝統と革新が融合した非日常を届けるコンセプトショップ「Y. & SONS」が、2022-23年秋冬シーズンビジュアルをブランドサイトで公開した。商品はY. & SONS各店、オンラインストアで購入可能だ。価格は、着物であれば仕立て代込みで60,500円から、角帯は42,900円から。

伝統と革新が融合した“きものライフ”を愉しもう

2015年3月に東京・神田明神鳥居横にショップがオープンし、20年6月にはアジア発上陸となる「エースホテル」が入る京都・新風館内にもオープンした同店。固定観念にとらわれない自由な発想で、従来のきものの枠を越えたコーディネートを提案する。

2022-23年秋冬は、ブランド定番の“一本線”柄に加え、型染や織で表現した“千鳥格子”柄などのきものをラインナップ。シーズンビジュアルを見て、「令和に生きる大人の男のきものスタイリング」の面白さを感じたい。

すべてY. & SONSオリジナル商品でコーディネート

片貝木綿/越後型染/千鳥格子/黒松煙

片貝木綿/越後型染/千鳥格子/黒松煙、88,000円

片貝木綿/越後型染/千鳥格子/黒松煙、88,000円

新潟県小千谷市で作られている片貝木綿は、2015年3月のブランドの立ち上げ以来オリジナル商品として手掛けてきた綿素材の着物。通常は先染めの糸を使用し織りで柄を作るが、今回は同じ糸の組織で白生地を作り、その上から“型染め”を行っている。型は“千鳥格子”でY. & SONS オリジナルだ。

片貝木綿/越後型染/一本線/藍松煙

片貝木綿/越後型染/一本線/藍松煙、88,000円

片貝木綿/越後型染/一本線/藍松煙、88,000円

ブランド定番の綿きもの、片貝木綿。片貝木綿は1920年代に思想家・柳宗悦らによる民芸運動の系譜を継いで生まれた木綿織物だ。片貝木綿は、太さの異なる三種類のたて糸を使うことで、暑い時期でも肌に張り付かず、寒い時期には空気を含んで暖かく着こなせる。型は“一本線”でY. & SONS オリジナル。

片貝木綿/千鳥格子/藍 松煙 黒

片貝木綿/千鳥格子/藍 松煙 黒、66,000円

片貝木綿/千鳥格子/藍 松煙 黒、66,000円

こちらの片貝木綿は、細かな千鳥格子の柄を織りで表現している。たて糸に藍と松煙、よこ糸に黒と松煙で染めた糸で織り成している。

シルクウール/一本線/紺赤

シルクウール/一本線/紺赤、82,500円

シルクウール/一本線/紺赤、82,500円

Y. & SONSのシルクウールといえば、万筋や無地が主流だが、今季はブランド定番の“一本線シリーズ”をシルクウールの生地感で表現した。

十日町紬/太一本線/黒橙

十日町紬/太一本線/黒橙、110,000円

十日町紬/太一本線/黒橙、110,000円

Y. & SONS定番のシルクきもの“十日町紬”。Y. & SONSは立ち上げ以来、150年前に創業した蕪重織物とともに十日町の絹織物をオリジナル商品として作ってきた。Y. & SONSが得意とする“一本線シリーズ”の中でも、今回は線を太くし、かつ、地をより引き立たせる色にすることによって、柄出しでどのようにでも個性が発揮できる仕上がりになっている。

オリジナルのきものの中に人気ブランドのシャツを着こなしたり、洋服仕立てのコートを羽織ったり、型にとらわれない発想のコーディネートができるY. & SONS。自分で帯を巻ける男はカッコイイ。

(MK)

※価格はすべて税込