「あの海、今年はどんな感じかなぁ…」、「秋はどこに行こうかなぁ…」と考えているダイバーの皆さまへ、全国各地のガイドたちが今シーズンの現地の海情報を提供!
今回は、神奈川県三浦郡にダイビングショップを構える、「ダイビングショップNANA 本店」のガイド・永橋麗良氏(以下、永橋氏)にお話を伺った。
編集部
おすすめの海を教えていただけますか?

永橋氏
葉山の「裕次郎灯台沖」です!夏・秋のシーズンは、ネンブツダイやイサキの群れが根の周りをグルグルと泳ぎ回っています。タイミングが良いと、カンパチなどが小魚の群れに突っ込んで捕食する様子を見ることができます。人気の季節来遊魚もよく辿り着くポイントですので、今のシーズンは外せない場所です。

【神奈川県・葉山】ダイバー必見!2022年秋、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.14
(画像=葉山灯台(裕次郎灯台),『オーシャナ』より 引用)
【神奈川県・葉山】ダイバー必見!2022年秋、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.14
(画像=ネンブツダイの群れ,『オーシャナ』より 引用)

捕食シーン見たいですね〜。今年の様子はいかがでしょうか?

永橋氏
今年は春先にかけて水温がしっかり下がったおかげで海藻もたくさん生えて、魚の数も豊富です。しかし、約10年前には当たり前に観察できていたお魚が、今では海藻が減ってしまい観察できなくなっていたり、個体数がかなり減ったりもしています。
※ダイビングショップNANAでは藻場を再生するための活動を実施中。2022年は10月15日(土)に開催を予定。参加希望の方はダイビングショップNANAにお問合せください。

永橋氏
8月以降は、水温が一気に上がってきました。水温が上がってきたと同時に、季節来遊魚もたくさん観察できるようになってきています。たとえば、今まで葉山では観察できなかった、ミジンベニハゼやクマドリカエルアンコウなどのアイドル的存在の子たちも、ここ数年は毎年観察できています。

編集部
私も葉山の藻場再生活動に参加したことがありますが、今年は海藻がたくさん生えたんですね!ミジンベニハゼもかわいいですよね!

永橋氏
はい、 ミジンベニハゼはゲストに特に大人気です。生まれたばかりのときは2〜3mmという小ささ。天使ダンゴ(ダンゴウオの幼魚)に匹敵するサイズです。台風の影響でいなくなってしまうこともあるので、お早めに見にきてくださいね!!

【神奈川県・葉山】ダイバー必見!2022年秋、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.14
(画像=ミジンベニハゼ(写真中央),『オーシャナ』より 引用)
【神奈川県・葉山】ダイバー必見!2022年秋、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.14
(画像=クマドリカエルアンコウ,『オーシャナ』より 引用)

編集部
ジンベニハゼ、こんなに小さいんですね!虫眼鏡持って行こうかな…。最近だと、どのようなゲストが多いですか?

永橋氏
通年で多いのはフォト派のゲストです。今年はSNSで学割や20代割を掲載していたおかげで、学生さんや20〜30代の若いゲストも多くなってきました。

編集部
割引あるのは嬉しいですね!最後に一言お願いします!

永橋氏
今年からスタッフも増え5名体制になりました。今までは、フォト派のゲストが多かったですが、現在はフォト派だけではなくビギナーの方も多く、それぞれのダイビングスタイルに合わせてチームを編成し、潜っていただいています。初めてNANAに来てくださる方も大歓迎です!スタッフ一同、心よりお待ちしております。

編集部
スタッフも増えて賑やかそうですね!永橋さん、ありがとうございました!

提供元・oceanα

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